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アイスランド番外編 スーパーラブ


どこへ行ってもスーパーとコンビニチェックは欠かさない。といっても、デンマークのIRMAのような特殊事情でもない限り、特に事前に調べていくわけじゃないので行きあたりばったり。

オットもどうやらこのスタイルに慣れてくれたようで、「あれってスーパーじゃない?」と見つけてくれる。オットはオットで各国のヨーグルトを食べるのが趣味みたいなものなので(スイーツ系は確実に甘すぎて失敗を繰り返したのでここに落ち着いた)、オットはたいてい乳製品売り場でパトロール。


コペンハーゲンもアイスランドも、スーパーも24時間コンビニもいたるところにあって、なんて便利な場所なんだと感動した。アイスランドは特に、スーパーマーケットBONUS。移動の車内で何箇所も見かけた。

おせじにもかわいいとはいえない濃いピンクの豚のトレードマークが真っ黄色のショッピングバックにプリントされたどぎついレジ袋。
レイキャビクのおしゃれストリートを歩いているとき、場違いなこの袋を見かけた。郊外型のスーパーだと思っていたのだけど、昨日もあの袋を持った人を一人見た。これは・・・あっちにあるに違いない・・・と確信し、ちょっと裏道へ、なんとなく、曲がる。へへん、やっぱりあるじゃないか。

オット「すごい才能というか執念というか・・・トリュフを見つける豚、豚をかぎわける妻・・・」と笑う。

平日の17時をまわったあたりだったせいか、仕事帰りに買い物をする男女、ファミリー層が多く、都会のBONUSはとっても混んでいた。物価は高いけど、結構うらやましい暮らしかも・・・。


下はクヴェラゲルジで行ったBONUS(ガッラガラ)の写真。



DSCN1085_R バナナはなんだか特別扱い。

アイスランドのバナナは必ずつるして売られている。空港でみたバナナも、個人商店のバナナもかならずこの状態で売られている。買ってる人は一人も見てないけど、売ってる量は結構多い。

そうそう、スーパージープツアーの運転手の奥さんがBONUSでレジ打ちやってるということで、なんで豚なんだい?と聞いたら、あれは豚の貯金箱のイメージだそうで、このスーパーは安いからたくさん貯金できまっせ、ということらしい。





DSCN1084_R あと、これはすごく画期的だと驚いのだけど、保管温度別に小部屋にわかれてて、それぞれの部屋自体で適温を保っている。

野菜の部屋、乳製品の部屋、その他の部屋・・・。冷蔵ケースではなく、部屋ごと寒くしてしまう発想(笑)!

さすがに冷凍食品だけは冷凍ケースに入っていたけど。







DSCN1370_R 寿司セットがいたるところにあった。海苔や米やにぎり寿司型などがセットになった寿司セットも売ってた。たしかに、新鮮な魚はとれるだろうし、テイクアウトの寿司屋が何軒かあるくらいだし、身近な食べ物なのかも。面白かったので、にぎり寿司の型を購入。


帰国してから、このBONUSでは例のホットドック屋の茶色いソースを売っていたと知って大ショック・・・・アスパラスープ買ってる場合じゃないっての。



DSCN1353_R 最後に、おまけ。コペンハーゲンの不思議。これは空港の写真ですが、コンビニにもスーパーにも必ずミニキャロットが目立つところに売られていた。

明らかに、サラダ感覚でぼりぼりいく用かと。

スーパーは楽しい!!









2011年3 月 9日 (水) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

冬のアイスランド旅行記 その13 6日目夜 オーロララストチャンス~帰国へ



今日の1枚:なし (・・・ということは・・・)


最終日、偶然の出会いのおかげでギリギリで駆け込んだオーロラツアー。ピックアップは20時。数台のスーパージープがホテルの前にやって来る。


予約の名前を告げると、この車じゃない、と。3台目でヒット、が、スペルを電話口で説明したせいか、名前が微妙に違うが、「うん、ほぼ正解、オッケー」といわれる。オーストラリアでもそうだけどアクセントの強い発音をする国は、名前をスペルで説明すると、AとかEとかIとかが違ったり多く記載されることがある。今回は、母音の数がやたらと多かった。ネイティブが説明してもこうなのね、なら今後安心だわ(笑)。

スーパージープに客7名+運転手。みんな防寒フル装備で定員いっぱい乗車なのでギュウギュウ。でもいいんだ。こういうひとたちとツアーに出たかったんだから。

ガソリンタンドで他の車と集結して、6台でスタート。私はお金を払っていなかったので、この待ち合わせの間にカードで支払う。ここでドライバーがカメラチェック。明かりもなく、冷たい場所でカメラの設定をいじるのは大変だし、だからといって灯りを使うのは大迷惑なので、運転手がみんなのカメラをチェック。フラッシュは切ってあるか、マニュアル設定にしてあるか、シャッタースピードは適切か、自動でとる人は夜景モードにしてあるか、などなど。

さあ、ここからツアーが本格的にスタート。他の車のベテランガイドが無線を使って全車にノリノリでガイドを中継する。「今日は、ちょっと風はあるけど絶好の天気、残念なことにほぼ満月で明るいけど、99.9パーセントオーロラがみれるぜ~」。アイスランド人はシャイだと思っていたんだけど、どうもこの人だけは違うらしい(笑)。

車は、ソルスモルクのツアーなんか目にならないくらいの山道を結構なスピードでガンガン登っていく。必死で前の席をつかんで体を支える。ほどなく、到着。

ん?ずいぶん明るい場所だけど、と思ったらレイキャビクの夜景を一望できる高台の場所。うわ、やっぱり風が強い、この旅初めてニット帽と手袋を着用。蛍光灯中心の日本と違い、白熱灯中心のオレンジのあたたかい光のレイキャビクの街を見下ろす。


車は、また悪路をガンガンとばし、オーロラ観測ポイントへ。


193 一面の雪。空にはたくさんの星。ここは一体どこなのだろう、ほかの星にいるような気分になる。

そう、こういう場所でオーロラ観測がしたかった。ロケーション最高。

準備中は車についているライトを煌々と照らしてくれているので、さっさと場所を確保し、三脚を立て、準備完了。このツアー、みんな本気。

準備が終わると、一斉に車のライトを消す。真っ暗になるのかと思いきや、とても明るい。月の光だ。ほかに明かりは何もないのに、月明かりがこんなに明るいとは。新月を選んで来ることができたなら、もっともっと完璧なシチュエーションに違いない。


しばらく待つ。
オーロラ担当ガイドが写真を撮る。



「ちぇっdisappointedだな」



え??あなたいま、disappointedって言った??



何もうつらなかったらしい。たぶん、彼はこの段階で、あの方向に何もなければ今日のオーロラはダメだ、とわかっているに違いない・・・・。


20分くらい待っただろうか、またカメラを構える。
ものすごくうっすら線が写っている。一応、これ、オーロラなんだけどね・・・といいながら、また「がっかりだ・・・」連発。ツアー客より、ガイドの方ががっかりしている(笑)。

時間切れとなり、集合してオーロラのお話をきいて、終了。
オーロラ担当ガイドとしても、一体なんで今日こんなにバッチリなのに見えないのか、不思議で仕方がないといった様子。ま、それが自然現象ということよねー。


これだけ晴れてて、これだけの場所に来て、ここで見えなかった。とても残念だけど、でも悔いは残らない。
大体アラスカでもオーロラ日和だったのに見れなかったってことは、きっとあんまり縁がないんだ。


ホテルまで送ってもらい、解散。このツアーも、オーロラが見えなければ翌日フリーでもう一度のツアーだったようで、「
明日も来るか?」と聞かれるが、帰るのよぉ・・・残念ながら行けません・・・


***このツアーはsuperjeep.is 社主催。日本人は一人もいませんでしたが、FACEBOOKやtwitterで情報交換をしている人々にとっては、他のツアーじゃお話しにならない、オーロラ見るならこれじゃなきゃ、というツアーのようでした。一人14500ISK。アイスランドでオーロラを見たくて、撮りたくて、自力ではちょっと不安、という方には超お勧めのツアーです。ただ、観光はオーロラ中心で、屋内でオーロラを心行くまで見ていたい、と思う方にはイエローナイフとか、シルバーホース、アラスカをお勧めします。***



帰って仮眠をとり、オーロラのことは忘れ(笑)、朝、4時30分出発。前日にホテルのフロントで空港までいく「フライバス」乗り場までのピックアップバスを予約しておいた。これはレイキャビクエクスカーション社の催行だが、IE社とシステムは同じ。空港について、さっさとチェックインして朝食。


DSCN1341_R 名残惜しいので、またもホットドッグを食べる。あ、やっぱり甘めの茶色いソースがかかってる・・・。
早朝からビール。

レイキャビク ケフラヴィーク空港は、早朝便が多い
ので、朝早くてもお店もやってるし、にぎわいもあるし、ビールのんでても全く浮かなくてありがたい(赤ワインガンガンのんでるひともいたし)。





DSCN1366_R 時間があったので空港で土産を物色。ちゃんとアイスランド産お菓子コーナーとかあって気が利いてるんだけど、あまりおいしくなさそうだなぁ・・・、と思いながら滝がプリントされたチョコと、溶岩チョコを買う。

すごい、溶岩チョコ、個別包装されてる!!グラム表示ですが、10数個入ってる。

OPALはフリスクみたいなミント。IRMAのミントもそうだけど、パッケージが缶で素敵なので自分用に買い。

(ちなみに。LAVAチョコはお世辞にもおいしいチョコではないけど、海外で、観光のポイントがプリントされてて、かつ個別包装なんて滅多にお目にかかれない。でも・・・おいしくない(笑))


FI204 朝8時、レイキャビクを出発。フライトは満員。帰りの飛行機で、オットともう一度リベンジをするかどうか話し合う。私はもう充分派です~・・・。防寒着もいずれ使える日が来るよ、うん。


DSCN1346_R 3時間のフライトのあと、コペンハーゲンで乗り継ぎ、4時間弱。またホットドッグを食べる。アイスランドエアの有料機内食にチャレンジしてもよかったのだけど、どうしてもデンマークで別のタイプのホットドックが食べたくなったので空港まで我慢我慢。

2011年、また2ヵ月も経過していないのに、人生で一番でホットドック食べた1年決定。
あ、茶色いソースがないぞっということに気づく。そういえば
どこにいっても宣伝があった66°も、どこにいっても売ってたスキ―ルもまったくどこにもなくて(あたりまえだけど)、ちょっと悲しくなる。


とかなんとか、アイスランド好きをアピールしつつも、確実においしいお土産がないと私めの評価にかかわるので(笑)、コペンハーゲンのチョコレートハウスで安牌のお土産も買う。ベルギー製でもかまわんのじゃ。


荷物はアイスランドからスルーで成田に行くし、アイスランドで入念に荷物を調べられたあとは、乗り継ぎでの手荷物検査はなし。でも急ぐのはいやなので、早めにゲートへ歩いていたときのこと。


DSCN1351_R あれ?この人知ってるんですけど・・・

っていうか、こんな目立たないとこでなにしてんの?

っていうか、ふつうこういうのってすごいしょぼい感が否めないのに、このレプリカは、ほら、ほんものがなんというかあれなんで、あんまりなんかがっかりしないというかなんというか・・・


オット「ここで充分だったんじゃないのぉ?(にやり)」
ワタシ「いや、そんなことは・・・」






DSCN1360_R コペンハーゲン発15時40分。SK983 で成田に向かう。。帰りの機内食もこれまたいちいちオシャレで感動。オリーブオイルのスティックタイプって・・・。

11時間のフライトを経て成田へ。楽しかった旅も終わり。
さ、次はどこに行こうか、旅が終われば次の旅の企画、自由に羽ばたくぞ。

2011年3 月 8日 (火) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

冬のアイスランド旅行記 その12 6日目 スーパージープでソルスモルク

DSCN1318 
今日の1枚: セリャランスフォス 滝の裏


相変わらず、無駄に早起き。帰国前日に必ず予約してください、と、旅程表にあったので、朝6時前に明日の空港まで行くFLYBUSバスのためのホテル⇔バス乗り場のピックアップバスの予約をしにフロントへ(ややこしいな)。基本、心配性というか、余裕がないのが嫌いなので、1本早いバスを予約。4時35分てっ(笑)。

6時前に行くのは、老化現象的早起きの暇つぶしという理由ではなくて、アイスランドは早朝便が多いので、その時間を過ぎるとチェックアウト客が多くって、超急いでるわけではないのにフロントのスタッフの手をわずらわすのは申し訳ないという理由(夕方以降はアルコール注入で
人として私がダメなので)。


本日はパッケージツアーの日程としてはフリーなので、こちらに来てから申し込んだオプショナルツアーに参加する。出発前からわかっていたことなのだけど、冬でシーズンオフにつき、催行されているツアーの数自体が少ない。


これが土日であればまだもうちょっとツアーも多いけど、さらに、冬、平日、ゴールデンサークルには別のツアーで行く、という状態ではオプショナルツアーの選択肢はほとんどない(個人でチャーターしてアレンジする手はあるけど)。もちろん冬なので氷河のツアーはないし。

スノーモービルも捨てがたいが(万が一のため国際免許を取得して行ったけど)、行き先がまたゴールデンサークルじゃあつまらないし・・・ということで、「スーパージープでソルスモルク」というツアーを性懲りもなくIE社に申し込んだ。

と、書くとなんだか後ろ向きな理由で選んだように思えるけど、こちらに来てから、スーパージープで観光する人たちを何度も見かけてちょっとうらやましかったし、
出発前から「これ気になるけど、行けるかな?」と思ってたうちのひとつだったので、多分もうここに行く運命だったのだと勝手に納得する。大体、こっちの地名やスポット名は難しすぎて、「ソルスモルク」なんて覚えやすい名前ってだけでもサウンズファミリアー。



128 昨日より30分遅い、8時30分ピックアップ。所要時間が9時間~12時間となっていて、一体どういうこっちゃ?渋滞もなかろうに。IE社につくと、オットこのとき初めて、何回か降ろされたシティセンターがIE社の裏だということに今更きづき、新鮮にビックリしている。こっちがビックリだっつーの。

これまで同じピックアップのバスの人は同じツアーだったのに、みんないなくなった。9時を過ぎても来ないので、受付で確認するともうちょっとしたら来るよと笑っている。ほどなくしておじさんがきた。 おおっあれがスーパージープですか。あれ?すでに二人乗ってる。どうやらこのツアー、外注なのね(笑)。運転をはじめてすぐ、今度来る時とか、友達が来る時があれば連絡して、と名刺を渡される。営業に余念がなくて笑える。



ゴールデンサークルツアーも、南アイスランドを周るツアーとされているが、アイスランド全体からみるとどちらかとういうと南南西って感じに見える。今日は、やっと南のさわりあたりまで行ける、アイスランド観光文化研究所発行の小さなガイドブックのみ。これ、すごく役に立った。ツアー会社が送ってくれたんだけど、ただの50ページたらずのミニパンフなのに定価1200円って書いてある(汗)。見なかったことにしよう。


このツアー、この冬から始まった
新しいツアーらしく、ネット上でもほとんど情報がない。
ええ、これでこのブログに行きついた人、ごめんなさい。先に謝っときます。


先に乗っていたのは、イギリスからきた、推定40代の仲良し夫婦。きれいな英語で、とても優しい。ソフトウエア会社のトレーナーとして世界中を飛び回っているそうで、こっちのめちゃめちゃな英語もすぐにくみ取ってくれ、わかりやすい言い回しで返事をしてくれる。た・・・たすかります・・・



138 1時間ほど走って休憩。このあと店はないのでここでランチにサンドイッチとコーラとおやつを買う。
アイスランドの車窓風景は、ずーーーーっと変わらないので、眠くなりがちなのだけど今日は英会話なんかしちゃったりして、なんだか楽しいぞ。

さらに1時間ほど行ったところで、道らしい場所を外れ、ここからスーパージープの本領発揮、と、その前にタイヤの空気を調整。なるほど。




DSCN1282 ソルスモルク地区は、ミールダルスヨークトルなど3つの氷河と山々に囲まれて隠れるようにある美しい自然保護区。いくつもの小川や川を越え、石だらけの道なき道をいくので、冬場はスーパージープでしか乗り入れ出来ない場所。170種類以上の植物群や樹木、苔、シダが観測できる、と書いてある。


たぶん、夏はそうなのでしょう。冬場は氷河の雪解け水がないので川の数も水量も少なく、スーパージープの見せ場の川越えも非常に地味(笑)。いろんな植物は雪の下(笑)。

でも、この非常に「アイスランドらしい風景」を、ほぼ独り占めできると思うと、人が多い場所が苦手なわたしたちにはぴったりな場所だったりする。





154 

30分ほど走って、氷河の一部鑑賞。普段は氷河湖なんだろうけど、今は凍ってんだか、干上がってんだか、よくわからない。ただただ一面真っ白。それもまたよし。



155 氷河が青く見えるのは「
曇りの日」なので実は氷河観光には曇りの日もおすすめだったりする。

今日はずいぶんと晴れてているけど、あの部分は谷あいにある上に太陽が低いおかげでいつも影にあるためか綺麗な氷河ブルー。これまで2度氷河をみたけれどどちらも海から。陸から氷河を見たのはこれが初めて。



イギリス人、ここでサンドイッチを立ちかじりながら鑑賞。そう、夏ならそのあたりに座ってランチ、なんてこともできるだろうけど、普段人が入るための観光地ではないので、休憩場所なんてない。なんたって「手つかずの自然が残る場所」なんだから。


なのでもちろん、トイレもない。そろそろ
トイレが心配に。不用意に内臓を活動させたくないので(笑)ここでは食べないことに(岩陰がたくさんあるので男性は問題ないと思う)。





DSCN1297 20分ほど走ってスタックホルツギャウへ。

勝手に猛スピードで川を行くのだと思っていたのだけど、アドベンチャーチックな場所ではとてもゆっくり、そろりそろり一つ一つのタイヤで足まわりを確かめるように車は進む。そりゃそうだ、ここでスピードだしたら転倒する。


ここは氷河が削った細い渓谷。足元は石がごろごろ、そして雪というよりはドトールコーヒーのクラッシュアイスのような小さな氷なので、滑る危険はない。

夏場は初心者でもトレッキングが楽しめる絶好のポイントらしい。冬も楽しい。





DSCN1296 苔発見!おおっ!

そしてこのあたりに複数のキツネの足跡も発見!
ひさびさに生命を感じ、安心する。

氷河で大きく削られた岩肌に苔がはえ、つららが下がる、いままで見たことのない光景があちこちにみられる。ここはとても不思議な空間。


そうそう、このツアー、エイヤフィヤトラヨークトル火山とかヘクラ火山も遠くからだけど見ることができる。ハワイ島のように、メラメラドロドロしたものが流れだしているわけではないし、富士山みたいにとびぬけて高いわけではないので、「そうか、あいつが活火山か、なるほど」と確認するだけだけど(笑)。




DSCN1307 しばらく走って、今日一番楽しみにしていたポイント、セリャランスフォスの滝へ。フォスがアイスランド語で滝の意味、なのでグトルフォスの滝とか、セリャランフォスの滝という呼び方は利根川リバーみたいな呼び方で本当はおかしいんだけど。ま、そ
れを言うと氷河とかも全部そうだから黙っていよう。


この滝は大きな通り沿いにあってメジャーな観光スポットのためかちゃんとトイレがある。(観光地とはいえ、このときは自力できたとみられる他に1組のカップルがいただけ。彼氏がすっころんだあとだったようで、上半身がよじれて切れるんじゃないかというほど彼女爆笑中
)。

ここで初めてのトイレタイム!全員滝よりトイレ優先。


アラスカでも思ったのだが、アイスランドも観光地のトイレがとてもきれい。正直、日本人は旅先でのトイレ事情に非常に厳しいと思うけど、そういうわりには日本の観光地のトイレは汚く、ペーパーもないことが多い。日本のような豪華なウォシュレットはどこにもないけれど、大切なのはそんなことじゃないと思う。


観光地のトイレを清潔にたもつための人材を確保しているのもあるだろうけど、ここには管理人もいなければカフェもお土産やもなく、まめに掃除ができるとも思えないから、一人ひとりの「公共」でのマナーの差も大きいと感じる。旅の恥をかき捨ててはいけないし、みんなが使うものはあとの人が気持ちよく使えるように整えなきゃいけないんだよ!と思う。


話がそれた、滝の話題に戻りましょう。トイレから出たら、さっそくランチのサンドイッチを一瞬で食べ、滝へと向かう。

 
 172
他の滝に比べてスケールでも迫力でも見劣りするけれど、ここはなんといっても滝の裏に遊歩道があって裏から滝が見られるのがポイント。

しかし、そう簡単にはまわらせてくれない。1st step、まずは、表から滝に近づいてみる。

これまで体験したなかで凍結がもっとも激しい。滝に近付くために、なるべく雪がない土とか草の部分をぬって歩いていく日本だったら間違いなく冬季立入禁止だと思う(笑)。危ないもん。

危険なので、「勝手に見ておいで~」とドライバーは滝に近付きもしない(←ウソです(笑)。普通の道を走るようにタイヤの空気を元に戻す作業をしていた。)



175 2nd step、裏にまわるためにちょっと登ってみる。頭がおかしくなってるのか、この時点からテンション解放で、なにがあっても笑いぎみ。


そして3rd step、滝壺まで降りてみる。えー、激しいミストというかしぶきで濡れます。マイナスイオーンとか言ってる場合じゃありません。もちろん、上でカメラを構えている方も、濡れてます。カメラを濡らしたくない人は撮影が厳しいかも。最初はブルーラグーン用に買った防水の写ルンですで心配なくパチパチとって、でも我慢できなくなって電光石火でコンデジでも撮影。


向かって右側から入って、滝の裏を抜けて
左側へ抜けると、最後はツルッツルの階段をおりる。かろうじてロープの手すりがあるのだけど、これが曲者。ロープに体重を預けると、ちょっと緩めのロープがぐらぐら動いてテンションを保つので、こちとら体のバランスをとるのが難しい。ある意味、助けのふりした拷問。ここで1名転倒(笑)。使ったことない筋肉を使うので、のちの筋肉痛の心配もあり。


車から出て、車に戻るまで、結果4名中2名がツルンと転倒、2名があやうく転倒しかけた。でも、
途中で出会ったカップルのように、われわれも大爆笑。いや、笑いごとですんでよかったって話でもあるけど。


これ
で観光は終了。

ゴールデンサークルツアーに比べて、お土産屋さんも、カフェもないし、派手な観光スポットは少ない。けれど、真黒い石と
砂の大地に氷河と雪がとけた美しい水の川が流れ、ときには一面まっ白い雪がつもり、雪化粧をしたなだらかな山々が続くアイスランドらしい壮大の景色を車窓から楽しめ、そして、ほぼ誰もいない独り占めで(5人だけど)、心行くまで氷河と向かい合いながら一面雪の大地の中に心静かに立っていられる、こんなスケールの静かな時間はなかなか味わえるものではない。


えー。で、お値段も、各種あるツアーの中でもだいぶ大人な感じで、一人27,000ISK。 団体旅行の喧騒から逃れて、半プライベートツアーと思えばこんなもんですかね。でも、このツアー私にはやっぱり参加した別の意味があったのです。それは後ほど・・・


 

DSCN1324_R 17時前にはホテルに到着(今回初めてホテルまで送ってもらえた!)。

意外に早く帰って来れたので(そりゃそうだ、雪中トレッキングなんてできない
(笑))、事前に調べて気になっていた最後の店、シーバロンに行く。ホエールウォッチング乗り場近くの緑の建物、これ以上の説明は不要なくらいわかりやすい。(実際は、レイキャビク初日にちゃんと場所はチェックしておいた)


中に入ると、屋台の串焼きのにおい。なんか落ち着くんですけど~(笑)。ここはロブスタースープでも有名だが、帆立やクジラといった串焼きも売っている。懲りずにロブスタースープ食べるんじゃ!と思うも、やっぱり一つまるまるいただく勇気はない・・・。



DSCN1326_R スープはオット用に一つ頼んで自分はオヒョウの串焼きにする。ここのロブスタースープはHumarhusidとは違って、ハーブとココナッツミルクが聞いてタイカレー風な感じ。これはこれでおいしい。

濃厚だけど海老度数がこの間より低いので大丈夫だろうと、横から味見してみる、味見してみる、で、最終的にはオットの分なのにむさぼり食う。

時間が早かったので2組入れ替わりで出て行ってからはほかに客は誰もいなかったけど、さすが人気店だけあって17時30分すぎると、観光客が次々やってきた。長居は無用なので、こちらも入れ替わりでサクっと出る。



明日は4時には帰国、景色ももう見おさめなので、港を散歩しながらしみじみ。夕陽があたって美しい。雪山と港と坂道とコンパクトなヨーロッパの街、ふとここは大好きなウシュアイアに似てるのかも、と思ってみたり。そういえば、広大大地に雪がつもっているのだけど、その感じは、新潟とか北海道のそれとはちがって、南米のパンパに雪がまぶしてあるみたいな感じだな、と思ってみたり・・・してたら、昨日のツアーで一緒だったハードロック兄ちゃんも散歩してた。狭い町なので、こういうことがあっても不思議じゃない。

DSCN1332_R 



さあ、今夜は最後のイベント、オーロラツアーだ。ん、ツアー? 自力でボーリング場行くんじゃなかったっけ?


そう、実はソルスモルクのツアーでオーロラの神から救いの手が差し伸べられた。車中でどこに行った、あそこはよかったよ、などの情報交換をしているときのこと、もちろん話題は「もうオーロラ見た?」に。

「いやーそれが、IE社のツアー行ったんだけど、なんか休憩長いし、バスにすし詰めだし、あげくの果てにはフラッシュとかたかれちゃって散々でしたわ」という話をしたら「ええ?オーロラにフラッシュ?信じられない。やっぱりあの話は本当だったのね、私たちがいったツアーにも、そのツアーに失望してやってきたベルギー人がいたのよ」
と。

「私たちのいったツアーは本当にプロフェッショナルで最高のツアーだったわ、ジープ6台くらいでオーロラが見れる場所に行くのだけど、レイキャビクの夜景があったり、道中、フラッシュは絶対使うな、今日の感じだとシャッタースピードはどれくらいがいい、とかアドバイスもしてくれて、なにより、ツアーガイドの中に毎日オーロラのことばっかり考えてるオーロラバカがいて、サイコーなの」と。

そういうツアーもあるんだ、ちゃんと調べてくればよかった、このツアーから帰れるのは夕方だし、明日の早朝帰国するからもう申し込めないよ・・・ごめんよ・・・オット・・(涙)。
でも、ちなみに聞いておこう


日「それ、どこのツアーっすか??」

英「だからー、superjeepツアーだってば」

日「ん?これとは違うの?」

英「そう、スーパージープツアーもいろいろあるのよ。ほら、これ写真。いいでしょ?このツアーはね、このオーロラ馬鹿がとった写真も、ウェブでアップしてくれて、その日の参加者はただでもらえるの。superjeep.is ツアーよ。」

日「そうなんだー・・・ちょーいきたいーもうおそいー(うらやましー(泣))」


英「(
ドライバーに向かって)あなたの会社でやってないの?」(と、聞いてくれる)

ド「ああ、やってるけど、そんなにいいやつじゃないよ」

英「あ、っそ」

会話、終了~。軽く凹む私。



次の休憩ポイントで、ドライバーが降りた時、にっこりと笑って、

英「大丈夫よ。今ネットで聞いてみたんだけど(たしかに携帯カリカリしてた)、えっと、今夜行くわよね?予約にはホテルの名前と部屋番号と名前が必要だっていうからこの休憩中にメモして教えて。」

日「あ、はい・・・・」

次の休憩で、電話をかけ、
「月曜にそちらのツアーに参加したんだけど、今、
別のツアーで一緒の人にあなたのツアーが素晴らしいから紹介したわ。日本人二人よ。今日はツアー出るわよね、絶対あの、オーロラ博士(ここでは馬鹿とは言わないの車に乗せるのよ、いい、わかった?絶対よ」と強引に予約をしてくれた。

英「今日はとっても天気がいいから、私たちが行ったときよりきっとよく見えるわ」

おばさま、素敵すぎる・・・。ドライバーに
気を使いながら、こっそり気付かれないうちに私たちの希望もかなえてくれた・・・。
ありがとう、涙が出そうだよ・・・。

ということで、あっという間に夜の予定が決定した。
ピックアップは20時。ドキドキだ。



 







2011年3 月 4日 (金) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | トラックバック (0)

冬のアイスランド旅行記 その11 5日目の② ゴールデンサークルツアー後半


 
DSCN1242_R 
今日の1枚 ケリズ火口湖 一面真っ白


今回のメンバーはとっても時間に正確で、みなさん必ず5分前集合。
とても順調にツアーが進んだのでご褒美として(という触れ込みで)牧場?の馬と戯れタイムと、綺麗な川の小さな滝で写真撮影タイムが設けられた。私は牧場が苦手なヤワ子なため、オットのみ下車。するとスティング似のイギリス人もバスにいる。ガイドになんで降りないのか?と聞かれ「I don't like horses」と言って笑っていた。ふふ、単純明快。



099 





DSCN1225_R

スカウルホルト村はこの教会と数軒の家以外何ももないにもかかわらず、次の目的地であるスカウルホルト教会は、アイスランドの司教座が何百年とおかれていたところであり、アイスランドがキリスト教化してからの歴史と文化の中心地。

帰国してネットでいろいろ検索して、北欧、アイスランドのキリスト教化の歴史には様々な争いや戦いがあったことを知った。あの独特のさびしい感じはそういう地域性が集約されたものなのかと納得。この建物自体は建てなおされたものらしい。中も自由に撮影していいいというのでよろこびいさんで中へ入る。


冬の柔らかい低い光がステンドグラスに差し込む。祭壇には、キリストの絵画がかかれている。パチリ、パチリ、パチリ。




103 でも、ちょっと反省した。みな、ごく自然に入室の前に帽子を脱ぎ、その脱いだ帽子を胸のところにあて、すこし頭を垂れながら静かに教会に入る。

皮ジャン黒づくめのハードロックファッションのお兄ちゃんでさえ、その所作はとても自然なものだった。皆が敬虔なクリスチャンかどうかもわからないし、宗派の違いはあれども、ヨーロッパの人たちにとって、やはり教会は特別な場所なのだ。

ちょっと、敬虔さが足りなかった、と反省。なのでキリストの絵の写真は掲載しないでおこう。(ま、誰もがアップしてるし)。




112 そして、ボルケーノ好きにはたまらない、ケリズ火口湖へ。
火口湖は碧く神秘的、と書いてあったけど凍結しているので真っ白。天気が悪くなったら行けない、といわれていたので火口を歩けるだけでも幸せ。真っ白だけど、これはこれでなんか自然の厳しさを感じられていいぞ!。

わけもわからずガイドにくっついて歩いていたら結局1周してしまう。後ろがついてきていないことにはうすうす気づいていたが、1周完走したのは5名のみ、最初のポイントでほかの人たちは引き返したそうな。雪がある分ちょっと恐怖感があるけれど、すべる雪ではなく、ザクザク歩ける雪なので楽しい。普段運動とは無縁の私が行けるのだから、ぜひ行ってほしい。大島の三原山一周より全然楽、雪がなければ楽勝なはず!


と、これで観光スポットは終了。道路沿いのわかりやすいところにある場所が多いので、夏場なら車借りて自力で来れるだろうなあという感じ。レイキャビクから日帰りできて、駐車場代をとられることも、拝観料をとられることもなく、しかもどこもかもすいてて(シーズン中はどうだかわからないけど)、言うことなしのスポット。アイスランドは物価が高い高いっていうけれど、権利意識が強くて、狭い上になんでもかんでもちょいちょい金をとる日本のほうがどうなのよ、と思ったり。


帰りにもいいタイミングで休憩が挟まれる。場所はあのクヴェラゲルジのお土産屋さん。地熱を利用した温室も兼ねているので、異常にあたたかい。我々二人はうわーい、懐かしい、帰ってきたよ~という気分。

あとは各々のホテルに送ってもらえるはず・・・が、やっぱり
いくつかのホテルの滞在者がシティセンターで降ろされた(笑)。ちょっと離れたホテルの人は、このまま送っていく順番からすると遅くなるから、ここで降りて歩いた方が早いよって、途中で降ろされていたっけ。とちょっとこういうスタイルにも慣れてきた。

 

 
DSCN1262_R 途中、寄り道してちょっと早い夕食、ホットドッグ屋。レイキャビクを検索したら、間違いなくたっくさんの情報が出てくる、クリントンも並んだとか、イギリスでヨーロッパで一番うまいと報道されたとかいう超有名店。幸い、誰も並んでいない。シーズンオフはこれだから素敵。

ホットドックは生たまねぎとフライドたまねぎの触感も楽しく、甘めの不思議な茶色いソースとも絶妙のハーモニーで、一番うまいかといわれると、まだ上もありそうな気もするけど、デンマークのそれとは確実に違う食べ物。ホットドッグ二つとコーラ一つで700ISKくらいだったような気が・・・。この茶色いソースはスーパーBONUSで売っていたらしい・・・帰国して知る哀しさ。


また町をぷらぷら散歩して、スーパーに行って、酒屋に行って、パン屋にいって、お夜食を購入してホテルへ戻る。
夜、晴れたらオーロラ、と思っていましたが曇はどんどん増えていき、さらに小雨まで降ってきたので諦めたらいつの間にやら寝てい
た。そしてこの時はまだ「明日こそ自力でオーロラ見に行くんだ」と夢の中でも密かに緊張していたのだった。




***ご参考までに、これはIceland Excurtion社の The Golden Circle Classic  というツアーです。通年、毎日催行されており、現地で申し込むと2011年のツアーパンフでは9,200ISK。午後だけでまわるツアー、また午前の市内観光と組み合わせて1日にしたり、自由にアレンジが可能なよう。電話受け付けは24時間OKなので深夜でも、早朝でも思い立ったおときにフロントにお願いすれば予約してできます(もう一つのレイキャビクExcurtion社もパンフみたところ大体似たようなもんでした)。

ツアーは1時間前まで受け付けているようですが、クジラだとか氷河観光、スノーモービルやスーパージープといったアクティビティーツアーはIE社は予約窓口で催行は別の会社になるなので、一応24時間前に予約が必要とのこと。
この日の朝6時ごろ、翌日のスーパージープのオプションツアーをホテルフロントで予約しました。催行26時間前なのでもちろんOK。すごく便利です。

2011年3 月 2日 (水) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

冬のアイスランド旅行記 その10 5日目の① ゴールデンサークルツアー前半

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今日の1枚:グトルフォスの滝


DSCN1264_R 本日の予定、朝から夕方まで、もともとパッケージツアーに組み込まれているゴールデンサークルツアークラシック。昨夜、ツアーへの参加の仕方を体得したので、ピックアップに関してはちょっと余裕。でも昨日と同じIE社のツアーにつき、テンション低くでろーんとした気持ちのまま、朝の支度を整えて朝食。スキールが数種類あって気分上昇。

アイスランドに到着してから、アイスランドの国民食(?)
スキールばっかり摂取している。スキール、アイスランドえで一番のお気に入りなのでそのうち別館の方で書きます。オットはスキールドリンク派。


写真のこのスキールは、ものすごい香料の味・・・直前に欧米の団体さんがたが朝食にあらわれたんだけど、まーものすごい香水振りまいていたので、一瞬、その人たちかじっちゃったかと思った(苦笑)。



ツアーは8時30分スタートなのでホテルのピックアップは8時スタート。Centrumへ15分くらいでバスが到着。センターについて、バウチャーとチケットを交換して、いざ、バスへ、とここまでは大変スムーズ。



078 今日のバスは、カッコいいじゃないの!

どうやら参加者は20人弱。よかった・・・。人を見た目で判断しちゃーいけないけど、年齢層は高めでおちついた知的な感じの人が多い。もちろん、飲食する人、大声でしゃべる人なんて誰もいない。



まずは、最初の目的地、シンクヴェトリル国立公園へ。




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まず、高台から下を眺めます。ちょうど太陽が昇り始めたところ。



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この公園はユーラシア・プレートと北米プレートの境目が地表に表れている、というかその地球の割れ目”ギャウ”を実際に歩ける特別な場所。地学的な説明は、詳しい方がいろんなHPで書かれているのでぜひそちらをご参照のこと。このくらいすごい場所になると、知ったかぶって人の意見小器用にまとめて書くのも気が引けるので(笑)。


わざわざ
糸魚川フォッサマグナパークまで行った我々、ここで興奮しないわけがありません、と言いたいところだけど、堪能したいんだけど滑らないように歩くのが精一杯(涙)。




069 思っていたよりずっと大きくて圧倒される。


景色すげっ、あぶなっ、あそこすごいよっ、うわっあぶねっ・・・と、リアクション芸人かよ、と突っ込みを入れたくなるような姿でちまちまちまちま歩みを進める・・・だって下り坂・・・。通常ならなんでもない緩やかな坂なんだろうけどなあ・・・。

最初に見下ろして随分遠いなあと思っていた下界に向け、どんどん下っていく。年配の方も、興味津津の様子でどんどん歩いているので負けてはいられない。スノーブーツだろうが、トレッキングシューズだろうがあまり条件はかわらないみたい。函館で買ったゴムで装着するスパイクでももってくればよかったかしらん。



074 こんなに下ったら登るの大変じゃんー(涙)とおーいどこまで行くんだーと思っていたら、ちゃーんと下った先にバスが先回り。英語に集中していられる時間が限りなく短いので、基本集合時間しか聞いていない我々にこういうことはよくおこる。
 
そしてここもまた、風さえ無ければ寒くない。ダウンジャケットの前開けっ放しだったし。東京の冬とさして変わらない気がする。




北海道の神の子池を思い出す真っ青な水をたたえた割れ目がある。のぞいてみるとこれが実は深い深い。なんとも言えない美しい色なのに、残念なことに水底には観光客が投げ入れたコインが沈んでいる(実はこの行為あまり好きじゃない・・・)



DSCN1189_R次は滝に向かいます。アイスランドは滝王国、ぜひどれか一つは滝を見てみたいと思っていたけど、冬場だから凍結しているのでは?とちょっと不安。水量の少ない滝ってさびしいから。

1時間ちょっと走ってバスを降りると、グトルフォス(アイスランド語で黄金の滝)が見える。「滝だー!!」と、ツアーのメンバーがみな一刻も早く滝に近づきたい気持ちとは裏腹に、足元はスケートリンク状態、つるっつるすべる中をカメラだけは大事ばいながら慌てて滝に向かう姿はもはやお笑い運動会状態・・・


凍結に関しては、ここ、グトルフォスの滝は全く問題なし。氷河がとけた水が、幅70メートル、落差10メートルの迫力でごうごうと流れ落ちる。


アイスランドのガイドは特に自分から「写真とりましょうか?」などかいがいしいサービスはしてくれないので、「とってくれ」とこちらからカメラを強引に渡すか、近くにいなければツアーの仲間と取り合いっこ。あわてると転びますよー。ここは柵というより簡単なロープがはってあるだけ、でもないよりまし(笑)。



DSCN1201_R 滝のすこし上、高台にあるグトルフォスカフェでランチタイム。アイスランドのツアーにはランチは組み込まれていず、お昼頃にランチのとれる場所で休憩をとる形だそう。好きにオーダーして、好きな場所で食事をとれるのでこれは嬉しい。

バスの中でガイドがしきりにラムのスープがうまいぞ、と繰り返していたので(←そういうことは聞こえる)、一つは懲りずにラムのスープにチャレンジ。もう一つは、本日のスープ、マッシュルームのスープ。


ラムは全く期待していなかったのだけどなかなか美味。寒い場所だけあって、お肉は塩漬けのラム肉で(その分特有のにおいが気にならない)、やっぱり全体に塩味は強いし、相変わらずハーブがらみだけど、寒いエリアの郷土料理的なあたたかい味がする、ラムのポトフみたいな感じ。もう一つの方は、何かに似てるなと思ったらポルチーニのパスタソースの味。やっぱり濃いし、相変わらず干物きのこを戻した感たっぷりだけど、これもなかなかおいしい(量が多いので飽きるという別問題はおいておく・・・)。

ちなみに、スープはパンがついて1つ1200ISK(写真のサンドウィッチは違います)。観光地価格と思ったら全然気にならないわ~と、もうすでに金銭感覚がなにがなんだかわからない。

どうやらこのツアー、2時間に1度くらいの割合ではトイレに行けるようなので、安心してビールも頼む。




086 時間があまっていたので、カフェ近くの展望台からもう一度写真を撮ろうと出かけ、戻る途中、別のツアーの女性が傾斜部分でスッテーンと見事に転び、後頭部を強打した姿をみてしまいかなりびびる。しばらく起き上がらなかったので心配したが、連れの人も慌てた様子はなかったので多分意識はあったのだろう、気をひきしめて、転ぶときはお尻から行こうと誓う。








そしてこれからいよいよ、今回の旅の二大目的のうち、裏切られないで必ず見られる方、「プシュー!」へと向かう。プシュー、それは、間欠泉ゲイシール。

バスを降りると、そこらじゅうで水蒸気が噴き出している。他の国の方々はいちいち蒸気に反応していたけど、これは日本人にはおなじみの光景。こんなことじゃあ驚きませんよ。



DSCN1217_R 人が集まっているので、あそこで大きく噴き出すんだな、というの場所はすぐにわかる(とはいえ日本の感覚からすれば、こんな世界的に有名な観光地がこんなに空いていていいのか、というくらい人が少ないので場所とりの心配もない)。

まずは遠目で待ってみる。
5~10分に1度は吹きあげると書いてあった通り、一度目の噴出。おお、なかなか。

別府地獄めぐりの竜巻地獄だと30~40分待ちだし、狭くて混んでるし、屋根があるから途中までしか吹きあがらないけど、ここは
解放感含めてすべてすばらしい。第一ただだし。

どうやら、1度吹きあがったからと気を抜いていると直後にまた噴出することがわりとよくある。いやー、これ、たまらない。面白い。



DSCN1218_R近くに寄ると、噴出の全景が見られないので、まずはちょっと遠目に噴出の高さを堪能し、その後は、近くによって吹出し口をがん見することをお勧めします。

噴出前にはそれまでちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷ波打ってた水が、一旦ぐぐぐーっと吸い込まれ、そのあと真っ青なドーム状に盛り上がり(でっかい水晶玉が出てきたかと思うくらい綺麗)、表面張力限界とともに、ブァシャーっと大きく吹きあげます。思い出してだけで興奮するわたくし。

風向きに注意しないと、デジカメ、洋服等、しぶきでやられちゃうのでご注意を!。



オットは、あと1時間でも2時間でもここにいたい、というくらい気に入ったご様子。時間は大体14時30分頃。この
段階でもう充分満足、これからゆっくり帰路につくのかなあと思っていたら、このツアーまだまだ、続くのでした・・・。









2011年3 月 1日 (火) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

冬のアイスランド旅行記 その9 4日目の② レイキャビクで凹凸

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今日の1枚:ホフジハウス

市内観光の目玉は教会だったので、取りあえず目的は達成したぜ、さあ、じゃあ次どこに行く?と尋ねると、「ゴルバチョフのところは遠いのか?」と質問が。え??やばいノーマークだったんだけど、とりあえずコピーしてきたやつに情報のってたっけ。オットはひそかにここに行きたかったらしい。レイキャビク会談が行われた歴史上の重要な舞台、ホフジハウス。

地図を見ると、街の中心からはちょっと離れた海沿いにポツンとある。20分くらいはかかりそうだけど、せっかくだから行ってみましょう。教会から緩やかな坂を海に向かって下り、海沿いの道を歩いていけばいい。途中路面が凍結しているところがあったりして、結構歩き疲れてきた、まだまだだよなーと思ったころ、写真と同じ建物が!(おかしい、私の地図の読みではまだもうちょっと歩くはずなのに・・・←地図はあってて、私のよみが間違ってるパターン)。


ホテルからすぐのところにある国会議事堂も、首相執務室もそうだが、ここもまた、こんなに重要な場所なのにガードマンがいないどころか壁も、管理人もおらず、まったくのむき出しでセキュリティは大丈夫なのか???と心配になる。
観光客も誰もおらず、しばし建物と記念撮影大会。ここで、レーガンとゴルバチョフが会談したのね・・・。



DSCN1157 さて、お腹がすいたので、引き返してすこし遅めの昼食へ。夜はオーロラがあるのでトイレが心配だったり時間が中途半端だったりするので、レイキャビクでの食のメインイベントは本日のランチとすることになった。

ロブスター専門店の、Humar Husid。素敵な一軒家レストラン。66°northから2~3分くらいの場所 。


敷居は高くないと書いてあったので気を抜いていたけど、中ではきれいな格好した地元と思われるお客さんがランチを楽しんでいらっしゃる。ダウンジャケットとパンツという観光客丸出しのファッションでいったせいか、アジア人だからか、店員のおばさんの扱いがちょっと冷たい。


すみませんねぇ・・・と恥じ入りつつも、どうしても食べたかったのロブスタースープ×2と、ロブスターのグリル200gと、ロブスター炒めを頼む。ランチメニューだったので、メニュー自体が少なめ。飲み物のリストをもらえなかったので、ワインリストをくれ、といってらハウスワイン?と冷たく聞くのでいや、ワインリストをいただけますでしょうか・・・、とお願いする。



DSCN1159_R 昔飲んでおいしいなと思ったワインがあったのでボトルで頼んだら急に扱いがかわった。おばちゃんが笑顔に。


これまで、日本人が来て人数分頼まないとかおかしな頼み方するとか、そういうことでもあって辟易してたのかしらねー、いや、たまたまそういう作りの顔なのかもね、ま、気にせずいきましょう。}





DSCN1158 すぐにスープが運ばれてきました。いや、想像以上に濃厚。濃でい~うまい~。どこかの旅行記で「塩けがつよくて濃厚なのであとですごい喉が渇く」と、その気持ちがすでによーくわかる。ワインとの相性もいい。さしてワインが好きな方ではないオットもこれはうまい、ということで一安心。ちなみにPouilly Fumeの2008年。






DSCN1161_R そして海老ちゃん登場。確かに、うまい。うまいんだけど・・・・なんだろう、なんとなく体に異変があるような・・・。食道で海老がとまっている感じ、そして激しい貧血、なんとなくかゆいぞ・・・。ものの10分で体の髪の生え際、首筋、下腹部などの隠れた部分にじんましんがぶわーっと出ていました・・・。これってもしかしてアレルギー? いままで、ロブスターアレルギーなんてなかったのに・・・。ショックすぎる(号泣)。いや、今日はロブスターを摂取しすぎただけにい違いない・・・。おいしかったのに残念な記憶を上書きしてしまった・・・。

お支払いは20,210ISK。この旅最大の豪華な食事。ワインをのまなければ1万ちょっとかな。



じんましんはわりとすぐに収まったものの、ちょっと気分が凹んだせいか、この日の運勢はこの時を境に最悪に転じていくことに・・・・


夕方に向け、カメラや防寒体制にぬかりがないか入念にチェックしたり、コンビニやスーパーを物色したりして夜のツアーのピックアップまでの時間を過ごす。


そして夜、待望のオーロラツアー。

ここからは、待望⇒失望への転落、恨みつらみ呪いの負のオーラ満載で参りますのでこのツアーに行く可能性がない人は読まない方がよいかと。



この夜参加したのは、もともとツアーに組み込まれているアイランド・エクスカーション社(以下IE社)のオーロラハンティングミステリーツアー。オーロラが見えなかったら翌日もう一度無料でつれていってもらえるとの触れ込みで、楽しみにしてたんです。が、これ、私にとっては人生最悪のツアー。

「ツアーが20時にスタートするのでホテルでのピックアップは30分前から外の見えるフロントで待っていてください、ドライバーは声をかけてはくれないので、気をつけてください」とあります。

いまいちピンとこなかったんだけど、要は、ツアーそのものは「IE社のバス乗り場から出発する」ので、30分前から数台の小さなバスで市内のホテルをピックアップにまわりますよ、その時々に応じて何番目のピックアップになるかわからないので、とにかく30分前から待ってて下さいな、ということ。

日本やアジアのツアーみたいに、〇〇さんいらっしゃいますかーとかはやらないので、IE社のバスが見えたら自分で寄って行って、〇〇だけど、このバス?と聞くと持っているドライバーが持ってるリストと照合して名前があれば乗せてもらえる。フロントで優雅にソファでふんぞり返ってたら乗り損ねるかも・・・。


システムがまだよくわからず、そろそろ不安になりかけた19時50分ごろピックアップのバスが来る。バスはわかりやすいのでまちがえることはないでしょう。バスに乗ってちょっと走ると、駐車場でバスを下ろされます。降りた人にくっついていってみると、道路を隔てた場所にIE社のオフィスがあって、そこでバウチャーをチケットに交換するよう。

チケットを持って、また駐車場に戻り、今度はツアーに出るバスに乗り、係員にチケットを渡す。バスの前にはAH141とか、そのツアーのコース番号が貼ってあるのでわかりやすい。

大きなバスに乗ってみると、超満員に押し込まれている感じ。実はピックアップのバスの段階でから私の心はドンビキ状態だったのだけど、飲食禁止だときいていたのに、バス中、質の悪いスナック菓子の匂いが充満している。とあ
るアジアの国の女子二人が傍若無人に飲み食いを繰り返している。すでにこの時点でテンションだださがっていたのがここでさらにもう熱を失う。

3時間~5時間と聞いていたツアー、1時間ほど走っていきなり30分も休憩。1つしかトイレのないカフェで休むんだからそりゃ時間かかるにきまってる。カフェで軽食をとったり、お菓子を買って車内で食べる人もいる、なんか軽いお食事タイム。食事をすませてきてくださいと書いてあったあれはいったいなんだったんだとはらわた煮えくりかえり状態。

車内では英語ガイドが、「オーロラが見える見えないは自然のことだから」とヘッジ全開のガイドを続けている。そんなことはわかってますよ、でももうこの時点で、もし今日見えなくても明日絶対このツアーには来ないということだけは心に決めていた。

しばらく走ると、オーロラが見えたといってバスを止めた。本来は止まっていい場所じゃなかったようで、路上からの観測。
確かに、オーロラが出ている。よし、気を取り直して写真でも、と思ったが、ここからがまた最悪。あちらこちらでフラッシュの嵐。ピース、ってなかんじで普通のデジカメでオーロラバックにフラッシュ撮影。

オットがとうとうキレた「ふざけんな、バカじゃないのか、No FlashだよNo Flush、オーロラだぞ、No Flush!!!!。が、そんなことが通じる相手ではない。とにかく、ツアー客のオーロラに対する意識が低い。

日本人の女の子で立派な三脚持ってきてる子が一人いたけど、彼女も途中であきらめていました。


路上でガンガン煙草をすってはぽいすてしながら、はいポーズでフラッシュ写真。観測ポイントまでいったときにはすでにオーロラは消えていて、「すてきな星空と月を楽しみましょう」みたいなムードにされて、何時まで観測するのかもはっきりしない状態でだらだらだらけている。もう一刻もはやく帰らせてほしい!!

それと、旅行会社、そういうツアーなら最初からそう説明してくれ、「これは、オーロラ観測の準備をしなくても気軽に見に行けるツアーです、写真撮影など本格的なオーロラ観測行をご希望の方にはお勧めしません」ってね!!!


オーロラが見えたにもかかわらずこんなツアーなら金払ってもいいから参加しなかったのに、と、怒り心頭でした。これだけはよく調べなかった自分と、ツアー会社を激しく呪っています。ええ、今でも思い出すと吐き気がします。

しかも、「ホテルまでの送迎あり」、に安心していたのに、なんとかホテルとなんとかホテルとCentrumの人はここで降りろと、急に街中で降ろされる始末。そこはCity Centerと呼ばれるところで、あとあと考えれば非常にわかりやすい場所なのだけど、レイキャビク滞在初日、深夜12時をまわった状態で急に知らないところで降ろされて一瞬わけもわからずここどこよ?と、ポカーン状態。昼間随分歩きまわった場所だったので、目印をみつけてすぐに自分の位置はわかったのだけど、もし自分の足で歩かずにバス観光でもしていたら、どこでおろされたかわからなかったはず。

明日以降、ほかの会社のオーロラツアーに行く気にもならず、放心状態。もう、どんなツアーもアテにならない、ガイドブックに自力で見にいくなら空港の近くの丘の上のボーリング場がいい、と書いてあったのを思い出し、明日、晴れたらタクシーで行ってやる、と密かに心に誓った。
 

*** 悪いことばかり書きましたが、「専用の防寒準備はしたくないし写真もとる気はないけどオーロラはみてみた~い」、というお方にはこれは絶賛お勧めのツアーです。アイスランドは、アラスカやカナダと違って、夜のはやい時間からオーロラが現れるので、夜更かしする必要もなしいし。なにより実際見れたしね***

2011年2 月28日 (月) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

冬のアイスランド旅行記 その8 4日目の① レイキャビクへ

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今日の1枚: ハトルグリムスキルシャ



DSCN1105_R Frost and Fireの朝食は朝8時から10時まで。7時30分ころからお姉さんの朝食の準備の音が聞こえてきて、なんだか心地いい。

14部屋ある、とHPにはあったので、離れの建物もゲストハウスなんだろうけど、なんとなくこの部屋でよかったなあと思う。もしこれが何もかもバイオリズムがあわない状態のまま迎えた朝なら、「部屋があいているのにキッチンの前をあてがわれて朝からうるさい」なんてドロドロした黒い感じ
になってたりして、と思うとおかしい。

こちらもハムとサラミとチーズとスモークサーモンとかたいトマトとキュウリと食パンといったもうおなじみのシンプルな朝食だけど、あたたかいいちじくと胡桃のもっちりしたパンがあった。これがとてもおいしい。そして器もオシャレ。オットもこのパンには満足の様子。もう1組分テーブルがセットされていたので、あと1組どこかに泊っているらしい。離れかな。


このゲストハウスは、本当に放置状態なのだけど、誰にも邪魔されず、気楽で、そしてさりげなくとってもオシャレ。コーヒーをのみながら、日本の川沿いの温泉地でこういう宿を経営したいなあ・・・と朝ご飯をたべながらぼんやりと思いつつ、溶岩の黒い砂利と、湯けむりと、川と山の景色が一目で見渡せるこの箱庭のような小さな集落がとっても好きになってしまったよう。



DSCN1108_R レイキャビクまでのピックアップの車が来るまでちょっと時間があったので、川沿いを散歩。ちょうど日の出前の時間そらがだんだんと明るくなってくる。いまさらながら思う、日が出ているのはあかるいのは10時~16時00分くらいで、かつ太陽はそんなに高くまでのぼらないので、この国は1日中いつも夕方みたいだと。


2月も半ばだからこれでも日が長くなっているのかもしれないが、実はもっともっと1日中暗いんじゃないかと思っていた。北欧は、自殺が多く、その原因の一つに冬の日照時間の短さがあるのではといわれていると何かで読んでいたから。実はひそかに、オットに言うと騒がれるので口にはしなかった
けど、1日中うす暗くて観光どころじゃないのかも、なんてずいぶん失礼な想像もしていた。


アイスランドのきれいな空気をいっぱい吸って、のぼる朝日に向かってぼんやり川沿いを歩く。



DSCN1117_R 10時、専用車のお迎え。昨日とは違うドライバーさん。お、今日はベンツだ、ベンツ!とオットがちょっとはしゃぐ。昨日は吹雪で何も見えなかった景色もとても美しい。太陽はまだまだ低い。







11時前にこれから3泊するHotel Reykjavik Centrumに着く。
チェックインは14時からなので荷物だけでも預かってもらおうとフロントに行くと、準備できてる部屋があるからもうチェックインしていいよ、とのこと。とてもやわらかい英語を話す優しそうなお兄さん。

アイスランドに来て不思議なことが一つあった。それは、英語を聞き返されないこと。ここのところハワイ島、アラスカ、と米語文化圏で質問も理解してもらえずやっともらった答えがまるで聴き取れず途方にくれる思いをして心が縮んでいた。それがネイティブではないせいかアイスランド人の話す英語は特殊なアクセントがあるけれどわかりやすい。そして、こっちの言いたいことも一度で理解してくれる。急に英語がうまくなったわけではないので、アイスランドの人々のコミュニケーション能力の高さというか、想像力のたくましさというか、耳のフレキシビリティの高さというか、なんというか、とてもうれしい・・・。


荷物をおいたらさあ、今日は市内観光&買い物!

私の持っている地図はメインの通りの名前しか書いていないのでフロントにおいてある地図(どんな小さな通りの名前もかいてあります)をもって、さっそく町へ。コペンハーゲンと違って道が狭くて入り組んでいるので外に出た瞬間にひるむ。しかも、アルファベットだけど、なじみのない言語なので、地図の通りの名前と実際の道路の看板があっているかどうかが瞬時に情報として目にはいってこず、いちいち立ち止まってえーっと、ここはこの通りだからぁ・・・なんて要領悪い。

以前、方向音痴の特徴は、歩いている間に気が散っていて、基点にならないものばかりに目がいっている(角にポストがあると
いった情報ではなく、派手な服のおばちゃんがいた、とか大きなトラックとすれ違ったとかそういう情報ばかりとりいれているらしい)からだという報告をよんだので、動かなくて目印になるものを頭にいれながら集中集中。


019 まずは、アイスランド生まれのアウトドアウェアの66°Northへ。デザインも色もシンプルで、店員さんも店も、もう何から何まで格好いいんですが、値段もまた格好いい。ユニクロのデフレ価格に慣れしたしんだ私たちには桁が一つ違う上にさらに倍みたいな・・・。これは・・・買えない・・・。すてきなアウターは7万~10万円だし。手頃な帽子と手袋を購入、9500ISK也。うふ、うれしー。




今度は街のシンボルの教会へ。ゆるい坂の上に街を見守るようにスラリと空に伸びるデザインで素晴らしい。しばしうっとりと見上げる。実家が長崎にあるので、結構いろんな教会を見にでか
けていたりして、教会のシルエットには関心があるので。またも逆光で眩しくていまいち直視できないけど、遠くからみても近くから見てもすごく美しい。


エレベーターで上に最上階に登れると書いてあったので、売店で一人500ISK払って上へ。ここもまた、切符切りの人がいるわけじゃないので、お金払わなくても上にあがれちゃうよなー・・・ま、そんな罰あたりなことする人いないか。シーズンオフのせいか、観光客もほとんどいない。

032 
360度レイキャビクの街が一望できます。


ここでひとつ失敗。時間のことなど何も考えずぱちぱちと写真をとっていたら、ちょうど12時を迎えたらしく、激しく教会の鐘が鳴り始めました。頭が割れんばかりの大音響なので、出来れば中途半端な時間に上に登ることをお勧めします・・・。





2011年2 月27日 (日) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

冬のアイスランド旅行記 その7 3日目 クヴェラゲルジへ

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今日の1枚:アイスランドの渓谷露天風呂 
 



DSCN1062_R 朝7時、朝食をとる。オット、そろそろパサパサじゃないパンが食べたいかも・・・とつぶやく。確かに、ヨーロッパの朝食スタイルはどこも同じなのでちょっと飽き気味なのは否めないけど、それはそれで楽しもうじゃないか♪。

朝は雨も上がっていたので、ご飯食べたら、出発まで時間あるから散歩でもしようかと言っていたのに、いつのまにやらバケツをひっくりかえしたくらいの超豪雨。なんなんだーまったく・・・・。この地域、さして寒くないので雪じゃなくて雨になるのね・・・。アイスランド、降っても雪になるだろうと強風×雨の用意はあまりしていなかったので、うわーんダウンがだめになっちゃったらどうしよう・・・と、そんなことが一番気になる私たちでしたが、10分くらいでやっぱり止みました。


DSCN1077_R 11時 専用車でのお迎え。今日は地熱を利用した野菜栽培などを行っている小さな村、クヴェラゲルジのゲストハウスへ。日程表では2時間近く移動にとってあったけど1時間たらずで到着。とはいえ、途中猛吹雪の中の山越えとか、結構ドキドキするようなドライブだったので充分ぐったり疲れたのだけど。

ゲストハウス Frost and Fire に到着。誰もいない。でもフロント兼らしいキッチンには携帯も財布もおきっぱなし(どんだけ治安がいいんだここは・・・)。運転手さんが突然キッチンの珈琲淹れてくれたり、冷蔵庫に牛乳あるから使って、とやたら自由に振舞う(←施設とは無関係なタクシードライバー)。なんだこの自由さは・・・。その間、運転手さんがゲストハウスの人をあっちこっち探したり電話してくれたりありがたいことです。

あ、ごめんごめん、と、海女さんっぽいウエアに黄色い長靴のアイスランド人っぽい顔のお姉さんが帰ってくる。バウチャー渡して「早いけど大丈夫?」と聞くと「全然、大丈夫よ。この部屋どうぞ」とキッチンのまえの部屋を指差す。キーはドアにささってる。「朝は8時から10時、ホットタブは人がいなければいつでもどうぞ」と。ホットタブはどうやって行くの? 「ベランダづたいで」

え・・・他の部屋のベランダとおっても大丈夫なんか・・・?ま、いいか。チェックイン終了。パスポートもクレジットカードも不要。そしてもちろん部屋には金庫なし。



DSCN1086_R まだこの自由さに心を許しきれず、多少のあっけにとられつつも、早くこの街のペースになじまなければと、まずはランチをとりに地図を頼りに街へ繰り出すことに。


旅行社のガイドに、スーパーBONUS併設のレストランがお値打ち、とあったのでとりあえずそこに向かう。ゲストハウスから街を抜けて、ちょうどどん詰まりくらいのところ、普通にあるけば15分くらいだと思うのだけど、ここ、積もった雪が凍結していて道はスケート場状態。しかも緩やかな坂がずーっと続くので、おっかなびっくりへっぴり腰で予想以上に時間がかかる。もちろん、歩いている人などは一人もおらず、車の中からあのアジア人なにやってんだ?と、不思議そうな顔でガン見される始末。




DSCN1082_R 夜のために、途中いくつかレストランがあるのを確認しつつやっとスーパーに辿り着くも、スーパーの併設施設は半分が空家状態・・・どうやらそのレストランもつぶれたのか存在しない。BACARIと書いてあるところでご飯が食べれそうだったので、とりあえず入って食べ物にありつく。

ビールを飲んでほっとして看板をみて、あ、BACARIって店の名前じゃなくてベーカリーか、といまさら気づく。頼んだベーグルはクミンが練りこんであって、アンチハーブ派のオットににらまれる(笑)。

どうにもアイスランドのパンには結構な割合でハーブが練りこんであったりオリーブオイルでべたついてたりしてオットの好まないタイプが忍び込んでいて焦る、ま、私は平気なのだけど。


BONUSでおやつ買って戻ろうとすると、外は猛吹雪・・・。決死の覚悟でつるっつるの登り道を帰る。猛吹雪だわびっくりするほど何もない街だわでオットに「一体、何をしにここに来たんだ?」と言われる始末(笑)。いや、ちょっと田舎も面白そうだなんて思ったまででそう詰められると・・・(汗。ほら、日本でだって何にもない川沿いの民宿とかでのんびりとか、するじゃない?それのアイスランドバージョンということで・・・



DSCN1078_R 部屋に戻ってしばらく雪を眺める。川沿いの角部屋なので、景色はとてもきれい。1時間ほどで雪がやんで空があかるくなったので、ホットポッドに行く決意をする。水着を着て、部屋にあるバスローブを着用。べランダをつたって行くと他の3部屋ほどの前を通ることになるのだけど、どうやら今日はこのフロア、他に宿泊客がいないみたい。うふ、自由~。

玄関から入ると、部屋は1Fだと思っていたけど、川に下りてみると実は2F。1F部分にも部屋があるけれど倉庫とか従業員の部屋っぽいので、お風呂で遊んでいてもその部屋を気にする必要はありません。1F部の一角が温水シャワーになってるので、体を綺麗にあらってからいざ入浴!。



38度と書いてあるのでぬるいんじゃないのとかなり不安だったけど、さすが温泉、そんなことはありません。しかも日本ではなかなかお目にかからない、立って入れる深さので、なんだか楽しい。川岸に噴き出す温泉の蒸気を眺めながらゆらゆらとアイスランドの温泉でゆるむ。だんだんこの街とペースがあってきたぞ。


DSCN1090_R 夕方暗くなる前に、晩御飯食べにでかけようと思っていたら、またも猛吹雪。外食は断念し、日本から持ち込んだカップ麺が早くも登場。空港で買ったつまみと、スーパーでかったチーズとチョコレートで、なんとかさびしくない夕餉。部屋に冷蔵庫はないけど、ベランダにおいておくと絶妙の温度に冷える天然冷蔵庫を有効活用(夏場はキッチンの冷蔵庫を借りれるかと思いますが)。

そしてやっぱりこの日も泡摂取とともに、倒れるように眠る眠る眠る・・・

夜中12時頃、目を覚ますと、オットがいそいそと防寒着を着こんでいる。「雨やんでるから、ちょっと、チェックしてくる!」。すごい執念だなーと思いつつ、私はまったく体が起きないのでそのまま寝ちゃおうと思っていると、慌ててオットが帰ってきた、すごい、出てるぞ!と。早く着替えておいでと。

慌ててダウンの上下を着こみ、外へ。普通なら深夜で物音を気にするものの、本日、この建屋貸切につき、なんの配慮もいりません。自由~。


確かに、あれはオーロラ。アラスカで学んだ。 雲?と思うような白いもやもやがまず出てきて、それがどう成長するか、だ。アラスカにいっていなければ、あれがオーロラの赤ちゃんだとは気がつかない。人間の目よりカメラの液晶の方がオーロラを確実にとらえるので、そちらにカメラを向けて、液晶ごしに空を見てみる、確かに緑色!しばらく見ていると急に白い飛行機雲のようなオーロラがシューっと空に伸びる。そしてそれが薄い緑色のヴェールとなる。



009 オーロラ観測のために、本当は新月にあわせて休暇をとりたかったのだが、さすがに夫婦2人の1週間の休暇をそこにあわせることはどうしてもできなかった。もう、満月に近いので、月明かりでかなり明るい。そしてここは街灯と建物の光で明るすぎるので撮影には向かないけど、とりあえずこれでオーロラ見れずに帰る、という最悪の事態だけは避けることができる、ちょっとほっとした。



「オーロラ見れたじゃん、このために
来たんだよ、クヴェラゲルジ」とにやりと笑っておきました。


この写真、うちのPCだとよく見えるけど会社のPCだと見えないなぁ・・・

2011年2 月26日 (土) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

冬のアイスランド旅行記 その6 2日目の② アイスランドへ


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今日の1枚:飛行機からみたアイスランド、まさに氷国


13時20分発 FI205便、30分遅れて出発。3時間弱のフライトを経て、16時過ぎにレイキャビク ケフラヴィーク空港へ到着。デンマークより1時間遅いので、ちょっと得した気分。ガイドブックによると荷物をピックアップしたあと、出口の手前の免税店で滞在中必要なつまみやビールを買っておくとよいとあったので、そそくさと購入。そう、この出口を出るとそこは消費税率24%を超える
の国・・・。あなおそろしやぁ~・・・

外にはホテルの名前と宿泊者名を書いた紙を持ったお迎えの人たちがたくさんいる。あれー、Nothern Light Innの人がいないなーと思っていると10分ほどしてかわいらしいお姉ちゃんが到着。よかった。

もうひと組いるから待ってね、と言われて適当に時間をつぶしていたけど、待てどくらせど出てこない。随分まって、もうだーれも空港にいなくなったとき、お姉さんはもういいや、ということで私たちだけを連れてホテルに向かう。お金を変えるつもりはなかったのだけどあまりに暇だったので空港で1万円分をISKに替えてみた。13,558ISKになりました。

ま
ってる間の数十分、天候の変化がすごくて、猛吹雪になったと思ったら10分後には日がさして、安心してたらまた吹雪・・・強風のせいかころころ変わる天候に一抹の不安を覚える・・・これがアイスランドの気候か・・・。

DSCN1069_R 車を飛ばすこと20分ほどでホテル到着。基本荷物を持ってくれたりそういうサービスはないので、自分たちで頑張ります。チップ不要の国だもの、過剰なサービスもないわよねー。


このホテルからBlue Lagoonにシャトルバスが出ているのですが、これの素晴らしいところは、バスにスケジュールなどなく、好きな時に送迎をお願いできるところ。30分に1本ですなんてケチなことは言いません。タオルも通常のバスタオルに加え、Blue Lagoonに持っていくための黄色いバスタオルが別に部屋においてあります。


Blue Lagoonに着いた時はすでに日が落ちていたので、その青さっぷりはいまいち堪能できずでしたが、それでも充分青かったし、でかさっぷりはよーくわかりました。実は、本来はもともとはここ2泊のパッケージツアーで、夕方ついてその日は宿泊のみで、翌日1日ブルーラグーンで遊ぶ、という内容だったのですが、ここでの滞在を1日減らし、その分レイキャビクの1泊にあてたので無理やり夕方の訪問になっただけで、普通は明るい時間に楽しめます。また、レイキャビクからも半日のツアーやシャトルバスが出ているので、別に無理してここに泊る必要もないわけです。

外は超寒いんですが、さすがに温泉なので中に入っているとあたたまります。プール(温泉?)サイドのバーでスパークリングワインを買って飲みながら温泉に浸かれます。ビールはさすがに寒いなーといいながらスパークリングワインを頼む私を、「どっちも一緒だろ」と呆れながら見ていたオット。だって、飲んでる人見ると我慢できない。そしてここでもアイスランドの気候の洗礼にあうことに。無風だったり強風で大波だったりヒョウに打たれて逃げまどったり・・・厳しいなーもう。


泥パックをしてみたら、ものの数十秒で顔が引きつり始め、慌てて洗い流すも顔がぱりっぱりになってしまいました。肌の弱い方、お気をつけ下さい。



夕食の時間もあるし、こういう施設で長時間遊んでられるタイプでもないので、1時間ほどで退散(プールや温泉施設で1日遊べる人ならとっても楽しい場所だと思います、念のため)。

ここで注意。シャワールームがすごく混んでいたので、シャワーは適当に切り上げて帰路についたのですが、これが悲劇の始まり。時間がたつにつれ塩分というかミネラル分とうかが頭髪や顔で白く固まり始め、海水浴×温泉シャンプーみたいな超ゴワゴワ頭に!とにかく混んでいようが人がまっていようが構わずしつこいくらい綺麗にシャワーを浴びて帰ることをお勧めします。


受付でホテルのバスを呼びたい旨告げると、受付の人が電話してくれます。みんな優しいので安心。


ホテルにもどって19時20分頃食事に行くと満席。15~20分くらいであくから電話するわと言われ部屋に戻るも8時になっても電話なし。英語通じてなかった?ともう一度行くと、あと15分~20分と。こらっ、さっき違うねーちゃんが同じこと言ったぞ、と言ってはみたもののまあ、言ったところで席があくわけでもないのでレストランのウェイティングルームのPCで時間を潰す。


レストランのラストオーダーは20時30分と最初の説明で言ってたから、慌てて食べるのいやだなーと思っていたら、結局20時20分くらいから数組でディナーを開始したので全然問題ありませんでした。居酒屋のラストオーダーとはわけが違うのね(笑)。レストランのディナー開始の最終時間ということだったのですね。

アイスランドのラムは臭くないと書いてあったのでラムにチャレンジしましたが・・・。うーん、充分ラム臭しますよ(苦笑)。
以前、北海道で「ちっともラム臭くないラムなら、食べる必要ないじゃない」と笑われたことを思い出しながらいただきました。オットの血のしたたる牛フィレもおいしいんだけど、やっぱりあともうちょっとなんか味がほしいところ。アスパラガスのスープは、グリーンアスパラの缶詰をスープにしたっぽい感じでしょっぱいなあ・・・と話しながらふと気付いたんですがこんな農業もできなさそうな島国では野菜って貴重なはず・・・そりゃ干物とか缶詰になるよね、ということでありがたくいただきました。
前菜・メイン・ビール、二人で13100ISK。ま、やっぱりこれくらいかかるわけね。

この日もまた、ビールを飲んでしばらくするとものすごい睡魔に襲われ、眠気とたたかいながらのディナーとなりました。

あわよくばうっすらオーロラで
もとおもってたのですが、夜、超、豪雨。どうやらこの地域には歓迎されていないようです(涙)。

しかも、びっくりすることにこの日の午後はほとんど写真を何もとっていないし。
ま、こんな日もありますわね。

最後に、このホテル、たまたまわれわれの部屋がそうだっただけかもしれませんが冷蔵庫、金庫ありませんでした。廊下にカードが使える自動販売機はありましたけど。ま、金庫がないのは治安のよさに自信がある証拠、なんでしょうが、気にする人には気になるかも。

2011年2 月25日 (金) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

冬のアイスランド旅行記 その5 2日目の① 朝、コペンハーゲンで

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本日の1枚:朝日を浴びるニューハウン 



時差ぼけとかとは関係なく、基本的に翌日何か特別な予定があると随分早くから目が覚めるタイプなので、この日も相当早くに起床。でもって、あとであわてなくていいように昨日買ったお土産などえをガサガサとパッキングし、結果、オットの睡眠を妨害する。すまんな、オットよ・・・。


昨日、大体町の様子はわかったので、本日は、エストー車内でゲットした地図を眺めていて、大体、あ、この場所は多分有名な「あれ」だろうと予測した地点を2箇所ほど観光してみる予定。デンマーク語の地図なのでだいぶ怪しいけど、多分大丈夫、なはず。似た名前の違うとこだったら、ゴメン。


ホテルの朝食は日曜なので、いつもより30分遅いスタートで6時30分からとのこと。6時30分ぴったりにレストランへ。

DSCN1009_R デンマークに来たからにはやっぱりデニッシュでしょう、ということで普段自ら甘いパンに手を出すことなどないのに、今日は率先してデニッシュに手を伸ばす。でもって、オットにも勧める。(←どうやらオット、このときはデニッシュがデンマークのデニッシュだとは知らんかったそうで(驚愕!)、なんでいつもは甘いもん食べようとするとガミガミうるさいくせに今日に限って食え食えってうるせーんだよと思っていたらしい・・・。アイスランド何日目かの食事で、もしかしてデニッシュって・・・と言い出した。ありえん・・・・)

チーズ、ヨーグルト、ソーセージ、どれもこれもうまいです。



DSCN1015_R 日の出が遅いので、8時前はまだ日が昇っていません。地図を見るとニューハウンはメトロの駅が最寄りっぽいので今日はメトロにのることに。切符の買い方は昨日のエストーとほぼ一緒。ゾーンの考え方がちょっと独特ですが、見ればなんとなくわかります。無人運転、駅間の短さ、無機質感、最初しばらくは地上を走るので、ゆりかもめ風です。

駅はすべて同じような作りだし、駅員も不在、コスト削減極まれり、ですかね。

 



Kongens Nestov 駅で下車(空港から36DKK)。地上に出てみると目印にしようとしていた道路が大掛かりな工事中で一瞬方角を失うも、シアターを見つけ、なんとか触角を立て直す(夫婦ともども激しい方向音痴)。ニューハウンはすぐ裏にありました。

私の実家近くのハウステンボスはハリボテだけどまあ結構よくできてる方なのかも、と思う一方で、やっぱり本物のヨーロッパの街並みは厚みも深みも重みも違うわーと、朝日に染まるニューハウンを見ながらしみじみ。さすがにこの時間、観光客など誰もおらず、見かけたのは朝帰りの中の酔っ払い若者グループたちぐらい。ほぼ貸し切りですがでも冬場のこの時間は朝日が強いので、撮影には向きません。

街歩きよりはネイチャー派のオットも、「昨日も思ったんだけどヨーロッパの街並みに全く興味なかったけど、本物の街並みを歩くと結構いいもんなんだな」と。ほー、そうですか。


DSCN1037_R 朝ご飯をたくさん食べたので、腹ごなしに歩きます。次は、世界三大がっかり人魚姫の像、地図を見るとなんだか歩けそうだったので、まだ時間もあるし。ニューハウンからは20分くらいでしょうか。コペンハーゲンの五稜郭を抜け(タワーがないので、五角形っぷりは堪能できませんが)、人魚姫の像に向かいます。

世界三大がっかり、という、例のヤツです。シンガポールのマーライオンは、さほどがっかりしなかったのでこれは、いかに。人生2体目のがっかりポイントとご対面ににやつきながら海に向かって坂を下ります。オットには「多分、田沢湖のたつこといい勝負ぐらいだと踏んでるんだよね」と予告。

あ、なんかあの辺あやしい。

しまってるけど売店みたいなのあるし・・・・。


あ・・・
いた・・・。

ひゃあ、こりゃウケる。

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背景にたなびく煙突の煙・・・全然大事にされてないじゃん(笑)!!
おまけに逆光。


マーライオンより断然がっかり度合高し!来たかいがあった!!しかもたつこの方が金色の分大事にされてるかも(笑!


平日だったらこのあと歩行者天国ストロイエでも歩きたいところですが、日曜でほとんどのお店はお休みだしと潔く諦め、最寄りのエストーのOsterport 駅まで歩き、列車でホテルに戻ります。ちなみにこの駅、日曜もやってる大きなIRMAが隣接してます。ホテルに戻るまで3時間弱、なかなかいい運動でした。

11時過ぎ。チェックアウト後ごろごろっと数分スーツケースを転がして空港へ。アイスランド航空にチェックイン。数分で重い荷物から解放。ヒルトン万歳!です。


デンマーク⇒アイスランドの移動はシェンゲン協定の国同士なので出国の手続きはありませんが、セキュリティのチェックはあります。PCじゃないし、別に成田でもひっかからなかったから、と思って鞄にいれっぱなしだったDVDプレーヤーがひっかかりました。次に乗る時はこれもちゃんと外に出して、とのこと。気をつけます・・・ごめんなさーい・・・。



Hot 空港では絶対食べるぞと心に決めていたホットドッグにチャレンジ。アイスランド航空は、ソフトドリンク以外の機内食は有料なので、ここでお腹を満たします。日本でなかなか食べる機会がないけど、うまし!ラブビア×ソーセージ!!たしかビールとセットで69DKKくらいだったかと。

さあ、いよいよ、いよいよ、アイスランドへ向かいます!








2011年2 月24日 (木) カテゴリー: アイスランド | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

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