今日の1枚:ホフジハウス
市内観光の目玉は教会だったので、取りあえず目的は達成したぜ、さあ、じゃあ次どこに行く?と尋ねると、「ゴルバチョフのところは遠いのか?」と質問が。え??やばいノーマークだったんだけど、とりあえずコピーしてきたやつに情報のってたっけ。オットはひそかにここに行きたかったらしい。レイキャビク会談が行われた歴史上の重要な舞台、ホフジハウス。
地図を見ると、街の中心からはちょっと離れた海沿いにポツンとある。20分くらいはかかりそうだけど、せっかくだから行ってみましょう。教会から緩やかな坂を海に向かって下り、海沿いの道を歩いていけばいい。途中路面が凍結しているところがあったりして、結構歩き疲れてきた、まだまだだよなーと思ったころ、写真と同じ建物が!(おかしい、私の地図の読みではまだもうちょっと歩くはずなのに・・・←地図はあってて、私のよみが間違ってるパターン)。
ホテルからすぐのところにある国会議事堂も、首相執務室もそうだが、ここもまた、こんなに重要な場所なのにガードマンがいないどころか壁も、管理人もおらず、まったくのむき出しでセキュリティは大丈夫なのか???と心配になる。観光客も誰もおらず、しばし建物と記念撮影大会。ここで、レーガンとゴルバチョフが会談したのね・・・。 さて、お腹がすいたので、引き返してすこし遅めの昼食へ。夜はオーロラがあるのでトイレが心配だったり時間が中途半端だったりするので、レイキャビクでの食のメインイベントは本日のランチとすることになった。
ロブスター専門店の、Humar Husid。素敵な一軒家レストラン。66°northから2~3分くらいの場所 。
敷居は高くないと書いてあったので気を抜いていたけど、中ではきれいな格好した地元と思われるお客さんがランチを楽しんでいらっしゃる。ダウンジャケットとパンツという観光客丸出しのファッションでいったせいか、アジア人だからか、店員のおばさんの扱いがちょっと冷たい。
すみませんねぇ・・・と恥じ入りつつも、どうしても食べたかったのロブスタースープ×2と、ロブスターのグリル200gと、ロブスター炒めを頼む。ランチメニューだったので、メニュー自体が少なめ。飲み物のリストをもらえなかったので、ワインリストをくれ、といってらハウスワイン?と冷たく聞くのでいや、ワインリストをいただけますでしょうか・・・、とお願いする。 昔飲んでおいしいなと思ったワインがあったのでボトルで頼んだら急に扱いがかわった。おばちゃんが笑顔に。
これまで、日本人が来て人数分頼まないとかおかしな頼み方するとか、そういうことでもあって辟易してたのかしらねー、いや、たまたまそういう作りの顔なのかもね、ま、気にせずいきましょう。} すぐにスープが運ばれてきました。いや、想像以上に濃厚。濃でい~うまい~。どこかの旅行記で「塩けがつよくて濃厚なのであとですごい喉が渇く」と、その気持ちがすでによーくわかる。ワインとの相性もいい。さしてワインが好きな方ではないオットもこれはうまい、ということで一安心。ちなみにPouilly Fumeの2008年。
そして海老ちゃん登場。確かに、うまい。うまいんだけど・・・・なんだろう、なんとなく体に異変があるような・・・。食道で海老がとまっている感じ、そして激しい貧血、なんとなくかゆいぞ・・・。ものの10分で体の髪の生え際、首筋、下腹部などの隠れた部分にじんましんがぶわーっと出ていました・・・。これってもしかしてアレルギー? いままで、ロブスターアレルギーなんてなかったのに・・・。ショックすぎる(号泣)。いや、今日はロブスターを摂取しすぎただけにい違いない・・・。おいしかったのに残念な記憶を上書きしてしまった・・・。
お支払いは20,210ISK。この旅最大の豪華な食事。ワインをのまなければ1万ちょっとかな。
じんましんはわりとすぐに収まったものの、ちょっと気分が凹んだせいか、この日の運勢はこの時を境に最悪に転じていくことに・・・・
夕方に向け、カメラや防寒体制にぬかりがないか入念にチェックしたり、コンビニやスーパーを物色したりして夜のツアーのピックアップまでの時間を過ごす。
そして夜、待望のオーロラツアー。
ここからは、待望⇒失望への転落、恨みつらみ呪いの負のオーラ満載で参りますのでこのツアーに行く可能性がない人は読まない方がよいかと。
この夜参加したのは、もともとツアーに組み込まれているアイランド・エクスカーション社(以下IE社)のオーロラハンティングミステリーツアー。オーロラが見えなかったら翌日もう一度無料でつれていってもらえるとの触れ込みで、楽しみにしてたんです。が、これ、私にとっては人生最悪のツアー。
「ツアーが20時にスタートするのでホテルでのピックアップは30分前から外の見えるフロントで待っていてください、ドライバーは声をかけてはくれないので、気をつけてください」とあります。
いまいちピンとこなかったんだけど、要は、ツアーそのものは「IE社のバス乗り場から出発する」ので、30分前から数台の小さなバスで市内のホテルをピックアップにまわりますよ、その時々に応じて何番目のピックアップになるかわからないので、とにかく30分前から待ってて下さいな、ということ。
日本やアジアのツアーみたいに、〇〇さんいらっしゃいますかーとかはやらないので、IE社のバスが見えたら自分で寄って行って、〇〇だけど、このバス?と聞くと持っているドライバーが持ってるリストと照合して名前があれば乗せてもらえる。フロントで優雅にソファでふんぞり返ってたら乗り損ねるかも・・・。
システムがまだよくわからず、そろそろ不安になりかけた19時50分ごろピックアップのバスが来る。バスはわかりやすいのでまちがえることはないでしょう。バスに乗ってちょっと走ると、駐車場でバスを下ろされます。降りた人にくっついていってみると、道路を隔てた場所にIE社のオフィスがあって、そこでバウチャーをチケットに交換するよう。
チケットを持って、また駐車場に戻り、今度はツアーに出るバスに乗り、係員にチケットを渡す。バスの前にはAH141とか、そのツアーのコース番号が貼ってあるのでわかりやすい。
大きなバスに乗ってみると、超満員に押し込まれている感じ。実はピックアップのバスの段階でから私の心はドンビキ状態だったのだけど、飲食禁止だときいていたのに、バス中、質の悪いスナック菓子の匂いが充満している。とあるアジアの国の女子二人が傍若無人に飲み食いを繰り返している。すでにこの時点でテンションだださがっていたのがここでさらにもう熱を失う。
3時間~5時間と聞いていたツアー、1時間ほど走っていきなり30分も休憩。1つしかトイレのないカフェで休むんだからそりゃ時間かかるにきまってる。カフェで軽食をとったり、お菓子を買って車内で食べる人もいる、なんか軽いお食事タイム。食事をすませてきてくださいと書いてあったあれはいったいなんだったんだとはらわた煮えくりかえり状態。
車内では英語ガイドが、「オーロラが見える見えないは自然のことだから」とヘッジ全開のガイドを続けている。そんなことはわかってますよ、でももうこの時点で、もし今日見えなくても明日絶対このツアーには来ないということだけは心に決めていた。
しばらく走ると、オーロラが見えたといってバスを止めた。本来は止まっていい場所じゃなかったようで、路上からの観測。
確かに、オーロラが出ている。よし、気を取り直して写真でも、と思ったが、ここからがまた最悪。あちらこちらでフラッシュの嵐。ピース、ってなかんじで普通のデジカメでオーロラバックにフラッシュ撮影。
オットがとうとうキレた「ふざけんな、バカじゃないのか、No FlashだよNo Flush、オーロラだぞ、No Flush!!!!。が、そんなことが通じる相手ではない。とにかく、ツアー客のオーロラに対する意識が低い。
日本人の女の子で立派な三脚持ってきてる子が一人いたけど、彼女も途中であきらめていました。
路上でガンガン煙草をすってはぽいすてしながら、はいポーズでフラッシュ写真。観測ポイントまでいったときにはすでにオーロラは消えていて、「すてきな星空と月を楽しみましょう」みたいなムードにされて、何時まで観測するのかもはっきりしない状態でだらだらだらけている。もう一刻もはやく帰らせてほしい!!
それと、旅行会社、そういうツアーなら最初からそう説明してくれ、「これは、オーロラ観測の準備をしなくても気軽に見に行けるツアーです、写真撮影など本格的なオーロラ観測行をご希望の方にはお勧めしません」ってね!!!
オーロラが見えたにもかかわらずこんなツアーなら金払ってもいいから参加しなかったのに、と、怒り心頭でした。これだけはよく調べなかった自分と、ツアー会社を激しく呪っています。ええ、今でも思い出すと吐き気がします。
しかも、「ホテルまでの送迎あり」、に安心していたのに、なんとかホテルとなんとかホテルとCentrumの人はここで降りろと、急に街中で降ろされる始末。そこはCity Centerと呼ばれるところで、あとあと考えれば非常にわかりやすい場所なのだけど、レイキャビク滞在初日、深夜12時をまわった状態で急に知らないところで降ろされて一瞬わけもわからずここどこよ?と、ポカーン状態。昼間随分歩きまわった場所だったので、目印をみつけてすぐに自分の位置はわかったのだけど、もし自分の足で歩かずにバス観光でもしていたら、どこでおろされたかわからなかったはず。
明日以降、ほかの会社のオーロラツアーに行く気にもならず、放心状態。もう、どんなツアーもアテにならない、ガイドブックに自力で見にいくなら空港の近くの丘の上のボーリング場がいい、と書いてあったのを思い出し、明日、晴れたらタクシーで行ってやる、と密かに心に誓った。
*** 悪いことばかり書きましたが、「専用の防寒準備はしたくないし写真もとる気はないけどオーロラはみてみた~い」、というお方にはこれは絶賛お勧めのツアーです。アイスランドは、アラスカやカナダと違って、夜のはやい時間からオーロラが現れるので、夜更かしする必要もなしいし。なにより実際見れたしね***