ハワイ島 コナ ---2010年2月---
天邪鬼な性格が災いしてか、どうも物事を素直に受け取れないことが多い。最近、何か受賞するとみな口をそろえてこういう。「皆さまのおかげ」「感謝」。いや、うれしいとか、よく頑張ったぜオレ、とかでいいから、そういう偽善コメントいらないから、と邪悪な気持ちが渦巻いてしまう。
先日、出勤がてらゴミを出していたら、ふとどきものが資源回収のペットボトルをラベルをはがしもせず、キャップとりもせず、挙句ごみ袋をしばりもせず出していたので、そこらじゅうに散乱していた。片手は鞄でふさがっていたものの、これはひどいとビニールに戻して片付けてたら、資源ごみ集積所の前に住むおばあさんが立っていて「ありがとうね」とニッコリほほ笑んでくれた。
「あっいえ、おはようございます」といってその場をあとにしたが、朝からちょっといい気分だった。おばあちゃん、ごめんよ、あれがもし生ごみだったらもちろんスルーしてたし・・・と後ろめたい気持ちもあったけど、でも、あの場面で「こういうゴミの捨て方をするフトドキなやつがいる」とかって愚痴を言うならまだしも、ありがとうって自然に出てくるってすごいなあと感心してしまった。で、久々に、今日は1日笑顔で働こう!といい子なオーラに包まれた。
そういえば昔、同僚に「あ、すみません」と、お礼の意味で言ったら「もしお礼の気持ちなら、有難うって言えよ。そのほうがうれしいから」と笑われたことがあったっけ。いまさらながら、指摘してくれてありがとう。その気持ちがよくわかったよ。