今日の1枚:グトルフォスの滝 本日の予定、朝から夕方まで、もともとパッケージツアーに組み込まれているゴールデンサークルツアークラシック。昨夜、ツアーへの参加の仕方を体得したので、ピックアップに関してはちょっと余裕。でも昨日と同じIE社のツアーにつき、テンション低くでろーんとした気持ちのまま、朝の支度を整えて朝食。スキールが数種類あって気分上昇。
アイスランドに到着してから、アイスランドの国民食(?)スキールばっかり摂取している。スキール、アイスランドえで一番のお気に入りなのでそのうち別館の方で書きます。オットはスキールドリンク派。
写真のこのスキールは、ものすごい香料の味・・・直前に欧米の団体さんがたが朝食にあらわれたんだけど、まーものすごい香水振りまいていたので、一瞬、その人たちかじっちゃったかと思った(苦笑)。
ツアーは8時30分スタートなのでホテルのピックアップは8時スタート。Centrumへ15分くらいでバスが到着。センターについて、バウチャーとチケットを交換して、いざ、バスへ、とここまでは大変スムーズ。 今日のバスは、カッコいいじゃないの!
どうやら参加者は20人弱。よかった・・・。人を見た目で判断しちゃーいけないけど、年齢層は高めでおちついた知的な感じの人が多い。もちろん、飲食する人、大声でしゃべる人なんて誰もいない。
まずは、最初の目的地、シンクヴェトリル国立公園へ。
まず、高台から下を眺めます。ちょうど太陽が昇り始めたところ。
この公園はユーラシア・プレートと北米プレートの境目が地表に表れている、というかその地球の割れ目”ギャウ”を実際に歩ける特別な場所。地学的な説明は、詳しい方がいろんなHPで書かれているのでぜひそちらをご参照のこと。このくらいすごい場所になると、知ったかぶって人の意見小器用にまとめて書くのも気が引けるので(笑)。
わざわざ糸魚川フォッサマグナパークまで行った我々、ここで興奮しないわけがありません、と言いたいところだけど、堪能したいんだけど滑らないように歩くのが精一杯(涙)。 思っていたよりずっと大きくて圧倒される。
景色すげっ、あぶなっ、あそこすごいよっ、うわっあぶねっ・・・と、リアクション芸人かよ、と突っ込みを入れたくなるような姿でちまちまちまちま歩みを進める・・・だって下り坂・・・。通常ならなんでもない緩やかな坂なんだろうけどなあ・・・。
最初に見下ろして随分遠いなあと思っていた下界に向け、どんどん下っていく。年配の方も、興味津津の様子でどんどん歩いているので負けてはいられない。スノーブーツだろうが、トレッキングシューズだろうがあまり条件はかわらないみたい。函館で買ったゴムで装着するスパイクでももってくればよかったかしらん。 こんなに下ったら登るの大変じゃんー(涙)とおーいどこまで行くんだーと思っていたら、ちゃーんと下った先にバスが先回り。英語に集中していられる時間が限りなく短いので、基本集合時間しか聞いていない我々にこういうことはよくおこる。
そしてここもまた、風さえ無ければ寒くない。ダウンジャケットの前開けっ放しだったし。東京の冬とさして変わらない気がする。
北海道の神の子池を思い出す真っ青な水をたたえた割れ目がある。のぞいてみるとこれが実は深い深い。なんとも言えない美しい色なのに、残念なことに水底には観光客が投げ入れたコインが沈んでいる(実はこの行為あまり好きじゃない・・・)次は滝に向かいます。アイスランドは滝王国、ぜひどれか一つは滝を見てみたいと思っていたけど、冬場だから凍結しているのでは?とちょっと不安。水量の少ない滝ってさびしいから。
1時間ちょっと走ってバスを降りると、グトルフォス(アイスランド語で黄金の滝)が見える。「滝だー!!」と、ツアーのメンバーがみな一刻も早く滝に近づきたい気持ちとは裏腹に、足元はスケートリンク状態、つるっつるすべる中をカメラだけは大事ばいながら慌てて滝に向かう姿はもはやお笑い運動会状態・・・
凍結に関しては、ここ、グトルフォスの滝は全く問題なし。氷河がとけた水が、幅70メートル、落差10メートルの迫力でごうごうと流れ落ちる。
アイスランドのガイドは特に自分から「写真とりましょうか?」などかいがいしいサービスはしてくれないので、「とってくれ」とこちらからカメラを強引に渡すか、近くにいなければツアーの仲間と取り合いっこ。あわてると転びますよー。ここは柵というより簡単なロープがはってあるだけ、でもないよりまし(笑)。 滝のすこし上、高台にあるグトルフォスカフェでランチタイム。アイスランドのツアーにはランチは組み込まれていず、お昼頃にランチのとれる場所で休憩をとる形だそう。好きにオーダーして、好きな場所で食事をとれるのでこれは嬉しい。
バスの中でガイドがしきりにラムのスープがうまいぞ、と繰り返していたので(←そういうことは聞こえる)、一つは懲りずにラムのスープにチャレンジ。もう一つは、本日のスープ、マッシュルームのスープ。
ラムは全く期待していなかったのだけどなかなか美味。寒い場所だけあって、お肉は塩漬けのラム肉で(その分特有のにおいが気にならない)、やっぱり全体に塩味は強いし、相変わらずハーブがらみだけど、寒いエリアの郷土料理的なあたたかい味がする、ラムのポトフみたいな感じ。もう一つの方は、何かに似てるなと思ったらポルチーニのパスタソースの味。やっぱり濃いし、相変わらず干物きのこを戻した感たっぷりだけど、これもなかなかおいしい(量が多いので飽きるという別問題はおいておく・・・)。
ちなみに、スープはパンがついて1つ1200ISK(写真のサンドウィッチは違います)。観光地価格と思ったら全然気にならないわ~と、もうすでに金銭感覚がなにがなんだかわからない。
どうやらこのツアー、2時間に1度くらいの割合ではトイレに行けるようなので、安心してビールも頼む。 時間があまっていたので、カフェ近くの展望台からもう一度写真を撮ろうと出かけ、戻る途中、別のツアーの女性が傾斜部分でスッテーンと見事に転び、後頭部を強打した姿をみてしまいかなりびびる。しばらく起き上がらなかったので心配したが、連れの人も慌てた様子はなかったので多分意識はあったのだろう、気をひきしめて、転ぶときはお尻から行こうと誓う。
そしてこれからいよいよ、今回の旅の二大目的のうち、裏切られないで必ず見られる方、「プシュー!」へと向かう。プシュー、それは、間欠泉ゲイシール。
バスを降りると、そこらじゅうで水蒸気が噴き出している。他の国の方々はいちいち蒸気に反応していたけど、これは日本人にはおなじみの光景。こんなことじゃあ驚きませんよ。 人が集まっているので、あそこで大きく噴き出すんだな、というの場所はすぐにわかる(とはいえ日本の感覚からすれば、こんな世界的に有名な観光地がこんなに空いていていいのか、というくらい人が少ないので場所とりの心配もない)。
まずは遠目で待ってみる。5~10分に1度は吹きあげると書いてあった通り、一度目の噴出。おお、なかなか。
別府地獄めぐりの竜巻地獄だと30~40分待ちだし、狭くて混んでるし、屋根があるから途中までしか吹きあがらないけど、ここは解放感含めてすべてすばらしい。第一ただだし。
どうやら、1度吹きあがったからと気を抜いていると直後にまた噴出することがわりとよくある。いやー、これ、たまらない。面白い。近くに寄ると、噴出の全景が見られないので、まずはちょっと遠目に噴出の高さを堪能し、その後は、近くによって吹出し口をがん見することをお勧めします。
噴出前にはそれまでちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷ波打ってた水が、一旦ぐぐぐーっと吸い込まれ、そのあと真っ青なドーム状に盛り上がり(でっかい水晶玉が出てきたかと思うくらい綺麗)、表面張力限界とともに、ブァシャーっと大きく吹きあげます。思い出してだけで興奮するわたくし。
風向きに注意しないと、デジカメ、洋服等、しぶきでやられちゃうのでご注意を!。
オットは、あと1時間でも2時間でもここにいたい、というくらい気に入ったご様子。時間は大体14時30分頃。この段階でもう充分満足、これからゆっくり帰路につくのかなあと思っていたら、このツアーまだまだ、続くのでした・・・。
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