今日の1枚: ハトルグリムスキルシャ Frost and Fireの朝食は朝8時から10時まで。7時30分ころからお姉さんの朝食の準備の音が聞こえてきて、なんだか心地いい。
14部屋ある、とHPにはあったので、離れの建物もゲストハウスなんだろうけど、なんとなくこの部屋でよかったなあと思う。もしこれが何もかもバイオリズムがあわない状態のまま迎えた朝なら、「部屋があいているのにキッチンの前をあてがわれて朝からうるさい」なんてドロドロした黒い感じになってたりして、と思うとおかしい。
こちらもハムとサラミとチーズとスモークサーモンとかたいトマトとキュウリと食パンといったもうおなじみのシンプルな朝食だけど、あたたかいいちじくと胡桃のもっちりしたパンがあった。これがとてもおいしい。そして器もオシャレ。オットもこのパンには満足の様子。もう1組分テーブルがセットされていたので、あと1組どこかに泊っているらしい。離れかな。
このゲストハウスは、本当に放置状態なのだけど、誰にも邪魔されず、気楽で、そしてさりげなくとってもオシャレ。コーヒーをのみながら、日本の川沿いの温泉地でこういう宿を経営したいなあ・・・と朝ご飯をたべながらぼんやりと思いつつ、溶岩の黒い砂利と、湯けむりと、川と山の景色が一目で見渡せるこの箱庭のような小さな集落がとっても好きになってしまったよう。 レイキャビクまでのピックアップの車が来るまでちょっと時間があったので、川沿いを散歩。ちょうど日の出前の時間そらがだんだんと明るくなってくる。いまさらながら思う、日が出ているのはあかるいのは10時~16時00分くらいで、かつ太陽はそんなに高くまでのぼらないので、この国は1日中いつも夕方みたいだと。
2月も半ばだからこれでも日が長くなっているのかもしれないが、実はもっともっと1日中暗いんじゃないかと思っていた。北欧は、自殺が多く、その原因の一つに冬の日照時間の短さがあるのではといわれていると何かで読んでいたから。実はひそかに、オットに言うと騒がれるので口にはしなかったけど、1日中うす暗くて観光どころじゃないのかも、なんてずいぶん失礼な想像もしていた。
アイスランドのきれいな空気をいっぱい吸って、のぼる朝日に向かってぼんやり川沿いを歩く。 10時、専用車のお迎え。昨日とは違うドライバーさん。お、今日はベンツだ、ベンツ!とオットがちょっとはしゃぐ。昨日は吹雪で何も見えなかった景色もとても美しい。太陽はまだまだ低い。
11時前にこれから3泊するHotel Reykjavik Centrumに着く。
チェックインは14時からなので荷物だけでも預かってもらおうとフロントに行くと、準備できてる部屋があるからもうチェックインしていいよ、とのこと。とてもやわらかい英語を話す優しそうなお兄さん。
アイスランドに来て不思議なことが一つあった。それは、英語を聞き返されないこと。ここのところハワイ島、アラスカ、と米語文化圏で質問も理解してもらえずやっともらった答えがまるで聴き取れず途方にくれる思いをして心が縮んでいた。それがネイティブではないせいかアイスランド人の話す英語は特殊なアクセントがあるけれどわかりやすい。そして、こっちの言いたいことも一度で理解してくれる。急に英語がうまくなったわけではないので、アイスランドの人々のコミュニケーション能力の高さというか、想像力のたくましさというか、耳のフレキシビリティの高さというか、なんというか、とてもうれしい・・・。
荷物をおいたらさあ、今日は市内観光&買い物!
私の持っている地図はメインの通りの名前しか書いていないのでフロントにおいてある地図(どんな小さな通りの名前もかいてあります)をもって、さっそく町へ。コペンハーゲンと違って道が狭くて入り組んでいるので外に出た瞬間にひるむ。しかも、アルファベットだけど、なじみのない言語なので、地図の通りの名前と実際の道路の看板があっているかどうかが瞬時に情報として目にはいってこず、いちいち立ち止まってえーっと、ここはこの通りだからぁ・・・なんて要領悪い。
以前、方向音痴の特徴は、歩いている間に気が散っていて、基点にならないものばかりに目がいっている(角にポストがあるといった情報ではなく、派手な服のおばちゃんがいた、とか大きなトラックとすれ違ったとかそういう情報ばかりとりいれているらしい)からだという報告をよんだので、動かなくて目印になるものを頭にいれながら集中集中。 まずは、アイスランド生まれのアウトドアウェアの66°Northへ。デザインも色もシンプルで、店員さんも店も、もう何から何まで格好いいんですが、値段もまた格好いい。ユニクロのデフレ価格に慣れしたしんだ私たちには桁が一つ違う上にさらに倍みたいな・・・。これは・・・買えない・・・。すてきなアウターは7万~10万円だし。手頃な帽子と手袋を購入、9500ISK也。うふ、うれしー。
今度は街のシンボルの教会へ。ゆるい坂の上に街を見守るようにスラリと空に伸びるデザインで素晴らしい。しばしうっとりと見上げる。実家が長崎にあるので、結構いろんな教会を見にでかけていたりして、教会のシルエットには関心があるので。またも逆光で眩しくていまいち直視できないけど、遠くからみても近くから見てもすごく美しい。
エレベーターで上に最上階に登れると書いてあったので、売店で一人500ISK払って上へ。ここもまた、切符切りの人がいるわけじゃないので、お金払わなくても上にあがれちゃうよなー・・・ま、そんな罰あたりなことする人いないか。シーズンオフのせいか、観光客もほとんどいない。
360度レイキャビクの街が一望できます。
ここでひとつ失敗。時間のことなど何も考えずぱちぱちと写真をとっていたら、ちょうど12時を迎えたらしく、激しく教会の鐘が鳴り始めました。頭が割れんばかりの大音響なので、出来れば中途半端な時間に上に登ることをお勧めします・・・。
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