今日の1枚:アイスランドの渓谷露天風呂
朝7時、朝食をとる。オット、そろそろパサパサじゃないパンが食べたいかも・・・とつぶやく。確かに、ヨーロッパの朝食スタイルはどこも同じなのでちょっと飽き気味なのは否めないけど、それはそれで楽しもうじゃないか♪。
朝は雨も上がっていたので、ご飯食べたら、出発まで時間あるから散歩でもしようかと言っていたのに、いつのまにやらバケツをひっくりかえしたくらいの超豪雨。なんなんだーまったく・・・・。この地域、さして寒くないので雪じゃなくて雨になるのね・・・。アイスランド、降っても雪になるだろうと強風×雨の用意はあまりしていなかったので、うわーんダウンがだめになっちゃったらどうしよう・・・と、そんなことが一番気になる私たちでしたが、10分くらいでやっぱり止みました。 11時 専用車でのお迎え。今日は地熱を利用した野菜栽培などを行っている小さな村、クヴェラゲルジのゲストハウスへ。日程表では2時間近く移動にとってあったけど1時間たらずで到着。とはいえ、途中猛吹雪の中の山越えとか、結構ドキドキするようなドライブだったので充分ぐったり疲れたのだけど。
ゲストハウス Frost and Fire に到着。誰もいない。でもフロント兼らしいキッチンには携帯も財布もおきっぱなし(どんだけ治安がいいんだここは・・・)。運転手さんが突然キッチンの珈琲淹れてくれたり、冷蔵庫に牛乳あるから使って、とやたら自由に振舞う(←施設とは無関係なタクシードライバー)。なんだこの自由さは・・・。その間、運転手さんがゲストハウスの人をあっちこっち探したり電話してくれたりありがたいことです。
あ、ごめんごめん、と、海女さんっぽいウエアに黄色い長靴のアイスランド人っぽい顔のお姉さんが帰ってくる。バウチャー渡して「早いけど大丈夫?」と聞くと「全然、大丈夫よ。この部屋どうぞ」とキッチンのまえの部屋を指差す。キーはドアにささってる。「朝は8時から10時、ホットタブは人がいなければいつでもどうぞ」と。ホットタブはどうやって行くの? 「ベランダづたいで」
え・・・他の部屋のベランダとおっても大丈夫なんか・・・?ま、いいか。チェックイン終了。パスポートもクレジットカードも不要。そしてもちろん部屋には金庫なし。
まだこの自由さに心を許しきれず、多少のあっけにとられつつも、早くこの街のペースになじまなければと、まずはランチをとりに地図を頼りに街へ繰り出すことに。
旅行社のガイドに、スーパーBONUS併設のレストランがお値打ち、とあったのでとりあえずそこに向かう。ゲストハウスから街を抜けて、ちょうどどん詰まりくらいのところ、普通にあるけば15分くらいだと思うのだけど、ここ、積もった雪が凍結していて道はスケート場状態。しかも緩やかな坂がずーっと続くので、おっかなびっくりへっぴり腰で予想以上に時間がかかる。もちろん、歩いている人などは一人もおらず、車の中からあのアジア人なにやってんだ?と、不思議そうな顔でガン見される始末。 夜のために、途中いくつかレストランがあるのを確認しつつやっとスーパーに辿り着くも、スーパーの併設施設は半分が空家状態・・・どうやらそのレストランもつぶれたのか存在しない。BACARIと書いてあるところでご飯が食べれそうだったので、とりあえず入って食べ物にありつく。
ビールを飲んでほっとして看板をみて、あ、BACARIって店の名前じゃなくてベーカリーか、といまさら気づく。頼んだベーグルはクミンが練りこんであって、アンチハーブ派のオットににらまれる(笑)。
どうにもアイスランドのパンには結構な割合でハーブが練りこんであったりオリーブオイルでべたついてたりしてオットの好まないタイプが忍び込んでいて焦る、ま、私は平気なのだけど。
BONUSでおやつ買って戻ろうとすると、外は猛吹雪・・・。決死の覚悟でつるっつるの登り道を帰る。猛吹雪だわびっくりするほど何もない街だわでオットに「一体、何をしにここに来たんだ?」と言われる始末(笑)。いや、ちょっと田舎も面白そうだなんて思ったまででそう詰められると・・・(汗。ほら、日本でだって何にもない川沿いの民宿とかでのんびりとか、するじゃない?それのアイスランドバージョンということで・・・ 部屋に戻ってしばらく雪を眺める。川沿いの角部屋なので、景色はとてもきれい。1時間ほどで雪がやんで空があかるくなったので、ホットポッドに行く決意をする。水着を着て、部屋にあるバスローブを着用。べランダをつたって行くと他の3部屋ほどの前を通ることになるのだけど、どうやら今日はこのフロア、他に宿泊客がいないみたい。うふ、自由~。
玄関から入ると、部屋は1Fだと思っていたけど、川に下りてみると実は2F。1F部分にも部屋があるけれど倉庫とか従業員の部屋っぽいので、お風呂で遊んでいてもその部屋を気にする必要はありません。1F部の一角が温水シャワーになってるので、体を綺麗にあらってからいざ入浴!。
38度と書いてあるのでぬるいんじゃないのとかなり不安だったけど、さすが温泉、そんなことはありません。しかも日本ではなかなかお目にかからない、立って入れる深さので、なんだか楽しい。川岸に噴き出す温泉の蒸気を眺めながらゆらゆらとアイスランドの温泉でゆるむ。だんだんこの街とペースがあってきたぞ。 夕方暗くなる前に、晩御飯食べにでかけようと思っていたら、またも猛吹雪。外食は断念し、日本から持ち込んだカップ麺が早くも登場。空港で買ったつまみと、スーパーでかったチーズとチョコレートで、なんとかさびしくない夕餉。部屋に冷蔵庫はないけど、ベランダにおいておくと絶妙の温度に冷える天然冷蔵庫を有効活用(夏場はキッチンの冷蔵庫を借りれるかと思いますが)。
そしてやっぱりこの日も泡摂取とともに、倒れるように眠る眠る眠る・・・
夜中12時頃、目を覚ますと、オットがいそいそと防寒着を着こんでいる。「雨やんでるから、ちょっと、チェックしてくる!」。すごい執念だなーと思いつつ、私はまったく体が起きないのでそのまま寝ちゃおうと思っていると、慌ててオットが帰ってきた、すごい、出てるぞ!と。早く着替えておいでと。
慌ててダウンの上下を着こみ、外へ。普通なら深夜で物音を気にするものの、本日、この建屋貸切につき、なんの配慮もいりません。自由~。
確かに、あれはオーロラ。アラスカで学んだ。 雲?と思うような白いもやもやがまず出てきて、それがどう成長するか、だ。アラスカにいっていなければ、あれがオーロラの赤ちゃんだとは気がつかない。人間の目よりカメラの液晶の方がオーロラを確実にとらえるので、そちらにカメラを向けて、液晶ごしに空を見てみる、確かに緑色!しばらく見ていると急に白い飛行機雲のようなオーロラがシューっと空に伸びる。そしてそれが薄い緑色のヴェールとなる。 オーロラ観測のために、本当は新月にあわせて休暇をとりたかったのだが、さすがに夫婦2人の1週間の休暇をそこにあわせることはどうしてもできなかった。もう、満月に近いので、月明かりでかなり明るい。そしてここは街灯と建物の光で明るすぎるので撮影には向かないけど、とりあえずこれでオーロラ見れずに帰る、という最悪の事態だけは避けることができる、ちょっとほっとした。
「オーロラ見れたじゃん、このために来たんだよ、クヴェラゲルジ」とにやりと笑っておきました。
この写真、うちのPCだとよく見えるけど会社のPCだと見えないなぁ・・・
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